公開日: 2019/11/07 (掲載号:No.343)
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〈桃太郎で理解する〉収益認識に関する会計基準 【第15回】「もし桃太郎がきびだんごを落としてしまったら~なぜ割賦基準が廃止されたのか」

筆者: 石王丸 周夫

桃太郎で理解する〉

収益認識に関する会計基準

【第15回】

「もし桃太郎がきびだんごを落としてしまったら
~なぜ割賦基準が廃止されたのか」

公認会計士 石王丸 周夫

 

1 きびだんごを割賦であげることに

桃太郎が、イヌとサルを連れて歩いていると、今度はキジがやってきました。
「桃太郎さん、私にも1つきびだんごをくださいな。イヌさんとサルさんが食べているそのおいしそうなきびだんごを。」
「鬼退治について来るならあげましょう。」
「もちろんついていきます!」

「よし、それじゃあ・・・」
桃太郎はそう言って、自分の腰のあたりを探しましたが、きびだんごの袋が見当たりません。
「あれ? おかしいなあ・・・きびだんごの袋がないよ。落としてしまったみたいだ。」
「えぇっ!! そんなぁ・・・」
キジは今にも泣き出しそうです。

「ごめん、ごめん、キジさん。鬼退治から帰ってきたら、きびだんごを3つあげるから、勘弁してよ。ただし、一度に3つは無理だから、3回に分けてあげることになるけど。」

今回はドジなことに、桃太郎が途中できびだんごを落としてしまいました。キジにあげるきびだんごがないので、桃太郎は次善の策として、鬼退治から帰ってきた後にきびだんごを3つあげると言いました。

上の場面の後に、具体的なスケジュールが決まりました。キジは、鬼退治終了の日から1週間後に1つめのきびだんごを、6ヶ月後に2つめを、2年後に3つめをもらいます。

キジとしては、桃太郎に役務を提供して、その後に代金のきびだんご3つを分割で回収するというわけです。割賦販売ですね。このような場合、収益認識会計基準では、どのように会計処理するのでしょうか。

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~なぜ割賦基準が廃止されたのか」

公認会計士 石王丸 周夫

 

1 きびだんごを割賦であげることに

桃太郎が、イヌとサルを連れて歩いていると、今度はキジがやってきました。
「桃太郎さん、私にも1つきびだんごをくださいな。イヌさんとサルさんが食べているそのおいしそうなきびだんごを。」
「鬼退治について来るならあげましょう。」
「もちろんついていきます!」

「よし、それじゃあ・・・」
桃太郎はそう言って、自分の腰のあたりを探しましたが、きびだんごの袋が見当たりません。
「あれ? おかしいなあ・・・きびだんごの袋がないよ。落としてしまったみたいだ。」
「えぇっ!! そんなぁ・・・」
キジは今にも泣き出しそうです。

「ごめん、ごめん、キジさん。鬼退治から帰ってきたら、きびだんごを3つあげるから、勘弁してよ。ただし、一度に3つは無理だから、3回に分けてあげることになるけど。」

今回はドジなことに、桃太郎が途中できびだんごを落としてしまいました。キジにあげるきびだんごがないので、桃太郎は次善の策として、鬼退治から帰ってきた後にきびだんごを3つあげると言いました。

上の場面の後に、具体的なスケジュールが決まりました。キジは、鬼退治終了の日から1週間後に1つめのきびだんごを、6ヶ月後に2つめを、2年後に3つめをもらいます。

キジとしては、桃太郎に役務を提供して、その後に代金のきびだんご3つを分割で回収するというわけです。割賦販売ですね。このような場合、収益認識会計基準では、どのように会計処理するのでしょうか。

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連載目次

桃太郎で理解する〉
収益認識に関する会計基準

〔番外編〕

筆者紹介

石王丸 周夫

(いしおうまる・のりお)

公認会計士
石王丸公認会計士事務所

1968年生まれ。
1991年、慶応義塾大学商学部卒業。
1990年から2004年まで、監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)にて会計監査実務に従事し、多くの企業を担当。
2004年に石王丸公認会計士事務所開業。現在は、監査や上場企業へのディスクロージャー・コンサルティングを中心に活動している。

【主な著作】
・『気候変動リスクと会社経営 はじめの一歩
・『経理財務担当者、士業のための 最短で導き出す分配可能額
・『パターン別 計算書類作成「うっかりミス」の防ぎ方
・『会社の姿が浮かびあがるカンタン経営分析 決算書あぶり出し分析法』(以上、清文社)

   

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