■平成19年に施行された信託法について、いまだ残る疑問点についての解釈や新たな問題を提起しながら、信託業法、金商法、金販法等の信託関連法制を実務面から横断的に解説。

序章　信託法及び信託関連法の改正
第1章　信託の成立
第2章　信託に関する業規制
第3章　信託の引受けに関する業規制
第4章　裁判所の監督
第5章　信託財産
第6章　受託者の権限
第7章　受託者の義務
第8章　受託者等の責任
第9章　信託の費用・信託報酬等
第10章　受託者の変更
第11章　受託者が複数の信託
第12章　受益者・受益権
第13章　信託管理人・信託監督人・受益者代理人
第14章　委託者
第15章　信託の変更、併合及び分割
第16章　信託の終了及び清算
第17章　民事信託等の利便性の向上のための規律
第18章　受益証券発行信託
第19章　限定責任信託
第20章　受益証券発行限定責任信託
第21章　受益者の定めのない信託
第22章　信託財産の破産
第23章　雑則・罰則
第24章　経過措置

田中　和明（たなか　かずあき）
［学歴］
1981年　同志社大学法学部法律学科卒業
2006年　一橋大学大学院国際企業戦略研究科修士課程修了
2009年　一橋大学大学院国際企業戦略研究科博士課程修了 博士（経営法）取得

［経歴］
1981年　中央信託銀行株式会社（現中央三井信託銀行株式会社）入社
2002年　中央三井信託銀行株式会社法務部長
2007年　中央三井トラスト・ホールディングス株式会社法務部長
中央三井アセット信託銀行株式会社法務部長を兼務
2010年　同三社の法務部法務専門部長

［その他の活動］
2004年　法制審議会臨時委員（信託法部会）
2006年～2008年　早稲田大学法学部非常勤講師
2008年　青山学院大学大学院法学研究科非常勤講師
2008年　慶應義塾大学大学院法務研究科非常勤講師
2010年　一橋大学大学院国際企業戦略研究科非常勤講師

［主な著書・論文］
『新信託法と信託実務』（清文社　 2007）
『新信託法の基礎と運用』新井誠編・共著（日本評論社 2007）
『キーワードで読む信託法』新井誠編・共著（有斐閣 2007）
『金融商品取引の実務対応Ｑ＆Ａ』川村正幸監修、畠山久志・田中和明編著（清文社　 2008）
「信託兼営銀行の営業譲渡及び合併に関する一考察」（信託法研究第24号 1999）
「信託法改正と信託実務」（信託法研究第30号 2005）
「信託実務の視点から」（ジュリスト1335号 2007）
「信託の併合・分割」（金融・商事判例 増刊1261号 2007）
「資産流動化型信託の視点から見た新信託法」（信託231号 2007）
「リバースモーゲージの現状と課題」（実践成年後見26号 2008）
「新信託法下における日本版チャリタブル・トラスト」（法律時報 通巻1011号 2009）
「信託業務と金融商品取引法制」（信託240号 2009）　等