「おかしな数字」をパッと見抜く会計術
- 2,376 円 (会員価格) (税込)
- 定価: 2,640 円 (税込)
- 著者
公認会計士 山岡信一郎 著
- 出版社
清文社
- 発行日2024年09月17日
- 改訂年3訂版/少しのコツで不正・ミスを賢くチェック!
- 判型A5判 264 頁
- ISBN978-4-433-76414-2
決算書や帳簿の数値に潜む不正・ミスを効率的に見抜くためのノウハウや、多くの企業の数字を見てきたプロが、実務ですぐに使える知識をわかりやすく解説。「おかしな数字」を見抜くための基本姿勢から、勘定科目別の着眼点まで幅広く解説。
在庫9個
【商品説明】
決算書や帳簿の数値に潜む不正・ミスを効率的に見抜くためのノウハウや、多くの企業の数字を見てきたプロが、実務ですぐに使える知識をわかりやすく解説。「おかしな数字」を見抜くための基本姿勢から、勘定科目別の着眼点まで幅広く解説。
【目次】
第1章 「おかしな数字」に対する基本姿勢
1 「おかしな数字」を見抜く―あなたは「おかしな数字」を意識しているか?
1 「おかしな数字」には2種類ある
2 「おかしな数字」を見抜くために必要なモノ
2 漫然と数字を受けとめていないか?―まずは聞いてみよう
1 質問の仕方で数字が正しいかわかる
2 経理担当者に確認すべきこと
3 「数字を読む」ことができるか?―数値比較をしてみよう
1 会社外部から数字を読む
2 会社内部から数字を読む
4 簿記の考え方だけは知っておこう!―ツールとしての簿記
1 複式簿記は優れた記録方法である
2 勘定科目には2種類ある
3 勘定科目と数字から「仕訳→取引」が頭に浮かぶか?
5 数字は常に客観的であるわけではない―経営者の意図が数字に表れる!
1 数字以外の要素で数字がかわる
2 経営上の誤った意図が「おかしな数字」を生む
3 「自分では判断しない」という経営者の意図
6 量的境界線の設定の難しさを知ろう―「砂山のパラドックス」
1 明確な基準がないことが妥当なこともある
2 会計と砂山のパラドックス
3 「何が合理的か」は経営者が決める
7 数字を読む上でのちょっとしたテクニック―知っておくと必ず役立つ!
1 「間違っていないかどうか」のチェック
2 「おおむね合っているか」のチェック
3 有価証券報告書等の合計が合っているかどうかのチェック
4 入力間違いがないかどうかのチェック
第2章 勘定科目はこう見る!―勘定科目別・おかしな数字の見分け方
1 勘定科目と「おかしな数字」―勘定科目の性質とその管理を知る
2 経営および管理の基本―現金
1 現金管理とは
2 現金出納帳はこう見る
3 銀行の残高証明書と一致していれば十分というわけではない―預金
1 預金の管理
2 預金残高が正しければそれでよいか
4 いくらで評価すればよいのか―有価証券・投資有価証券
1 時価のある有価証券
2 時価のない有価証券
5 どのようにして存在を確認するか―売掛金
1 売掛金の管理
2 売掛金台帳の見方
3 俯瞰的に売掛金残高をとらえる
4 売掛金の回収可能性を検討しているか
6 これを見れば会社の管理レベルがわかる―棚卸資産
1 棚卸資産の管理
2 棚卸資産の継続記録の見方
3 俯瞰的に棚卸資産残高をとらえる
7 どのように費用化していくか―有形固定資産
1 有形固定資産の管理
2 減価償却費を決定する要素
3 減価償却費から「おかしな数字」を見つける
4 建設仮勘定には気を付けよう
8 見えない資産をどうやって管理しているのか―無形固定資産
1 無形固定資産の管理
2 ソフトウェアの管理
3 のれんの管理
9 中身の見えない勘定に気を付ける―その他資産
1 仮勘定の管理
2 仮払金勘定の使われ方
3 仮払金をチェックすることで「おかしな数字」を見つける
10 漏れがないことをどのように確認するか―仕入債務
1 仕入債務の管理
2 仕入が計上されるタイミングとは
3 検収作業の網羅性を確認する
4 俯瞰的に仕入債務残高をとらえる
11 計上根拠を理解しているか―その他負債
1 その他負債の管理
2 給与取引
3 社会保険関係取引
4 保険料率と納付期限がポイント
5 税金関係取引
12 誰がやっても同じ金額で計上されるか―引当金
1 引当金の管理
2 見積りについての社内基準を見る
3 債権の年齢調べ表(Aging List)を見る
13 やはり税務の知識が必要―税金関係
1 押さえておくべき税金知識
2 法人税とは
3 住民税とは
4 事業税とは
5 消費税とは
6 税効果会計
7 法定実効税率
8 税金費用に「おかしな数字」がないかどうかは税率差異分析でわかる
14 貸借対照表に表れるか―偶発債務
1 偶発債務とは何か
2 偶発債務が引当金として計上されるとき
15 対応関係が常に重要―売上高・売上原価
1 売上の認識基準
2 売上原価の認識基準
3 売上総利益率の比較
4 売上認識に誤りはないか
16 その経費は正しく表現されているか―販売費及び一般管理費
1 販売費及び一般管理費の性質
2 売上高の動きと合わせてみる
3 販管費と製造原価の割合の推移に気を付ける
4 正しい勘定名で経費が表現されているか
17 「その他」に何が含まれるのか―営業外収益・費用
1 「営業」と「営業外」
2 営業外損益に含まれる「その他」に気を付ける
18 何が特別なのか―特別利益・損失
1 特別項目に含まれるもの
2 特別項目に経常項目が含まれていないか
第3章 決算整理仕訳はこう見る!―決算整理仕訳に潜む「おかしな数字」
1 決算整理仕訳に注目する必要がある理由―見積りや判断を伴う
2 漏れなく計上されていることをどうやって確認するか―経過勘定
3 会計監査で問題となることが多い―期末評価を要する勘定科目
1 期末評価の対象となる勘定科目
2 期末評価における注意点
4 どこまで正確さが求められるか―見積りを伴う勘定科目
1 見積りを伴う勘定科目とは何か
2 経営者の意図がどこにあるか
3 無理な見積りは必ず論理破綻する
4 合理的な前提条件とは
5 発生確率50%という考え方
6 どこまで正確性が求められるのか
【著者紹介】
山岡信一郎(やまおか・しんいちろう)
公認会計士
1993年 慶應義塾大学経済学部卒業
1994年 監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人トーマツ)入所
2007年 監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人トーマツ)退所後、株式会社ヴェリタス・アカウンティングを設立、代表取締役社長に就任。同年、弁護士である父と山岡法律会計事務所を開業、現在に至る。
著書に『試験に出ない仕訳の本』(清文社)、『企業会計における時価決定の実務』(共著、清文社)、『5つの視点で実務力アップ! 判断に迷う仕訳を起こせる会計術』(清文社)、『見るポイント間違っていませんか⁉ 決算書の前期比較術』(清文社)があり、「旬刊経理情報」(中央経済社)ほかにおいても執筆実績がある。