〈小説〉『所得課税第三部門にて。』 【第66話】「実質所得者課税の原則」
「これって、父親の所得だと思うのですが・・・」
昨日、浅田調査官は、甲の税務調査をしているときに、父親である甲が子供(乙)に甲所有のA土地を無償で貸与し、そのA土地を乙が第三者に駐車場として貸与している事実を把握した。
プラス思考の経済効果 【第12回】「バレンタインデーチョコの経済効果」
今年のバレンタインデーは2月14日(火)です。日本において、バレンタインデーの日に女性がチョコレート(以下チョコ)をプレゼントする風習はいつごろから始まったのでしょうか。
正確にはわかりませんが、1958(昭和33)年当時、あるチョコレート会社が「バレンタインセール」の広告を出したところ、ほとんど反響はありませんでした。しかし1960年代に入って、いくつかのチョコレート会社がバレンタインチョコの販売企画を開始し、各社がハート型のチョコの販売を始めています。そして、1970年代になりバレンタインチョコをプレゼントする風習が若い人々の間に定着し、大きなビジネスとして盛り上がるようになってきました。
〈エピソードでわかる〉M&A最前線 【第10回】「経営難に陥った企業におけるM&A(後編)」-コロナ禍も重なり経営者は自力再生からスポンサー探索を決断-
新たに仕切り直しスポンサー探索を開始したところ、意向表明の提出が可能な会社が新たに出てきました。対象会社とは広い意味では同業ですが、より上流の事業を営む関西地方に本社のある会社です。トップ面談、工場見学と進み、いざ意向表明を提出いただけるところまできましたが、まだこれからが本番です。資金繰りも厳しくなってきている以上待ったなしの状態でした。
プラス思考の経済効果 【第11回】「初詣の経済効果」
「初詣」は、日本における新しい年の最初のビッグイベントです。昔から全国の初詣の人出は非常に多い人数を記録していました。警察庁が2009年まで発表していた正月三が日の初詣の人数によると、2009年には全国で約9,939万人もの人々が初詣に出かけたとされています。2009年の日本の人口は約1億2,751万人でしたので、日本全体の約77.9%の人が初詣に出かけたという計算になります。しかし、コロナ禍以降、初詣の人数は減少傾向にあると想定されています。
〈エピソードでわかる〉M&A最前線 【第9回】「経営難に陥った企業におけるM&A(前編)」-コロナ禍も重なり経営者は自力再生からスポンサー探索を決断-
本稿では2回にわたり、とある企業が自力再生から私的整理によるスポンサー型の抜本再生へ舵を切り、事業を残した道のりを、事業環境の変化、経営者の心境の変化を交えて振り返ります。
〈小説〉『所得課税第三部門にて。』 【第64話】「基礎的人的控除について」
「・・・基礎的人的控除か・・・」
浅田調査官は、「給与所得者の基礎控除申告書兼給与所得者の配偶者控除等申告書兼所得金額調整控除申告書」を見ながら、呟く。
プラス思考の経済効果 【第10回】「秋祭りの経済効果」~ぎふ信長まつり~
毎年、秋には日本各地で「秋祭り」が開催されます。特に、今年は新型コロナにより中止、延期されていた秋祭りが3年ぶりに各地域で再開されています。今回は、この秋祭りのなかで大成功した「ぎふ信長まつり」の経済効果についてお話をしましょう。
〈エピソードでわかる〉M&A最前線 【第8回】「調剤薬局業界のM&A」-会社譲渡により夢を叶える-
【第8回】は、現在、最もM&Aが活発な業界の1つである調剤薬局業界について、M&Aにて会社の譲渡により夢を叶えられた売り手社長の事例を、調剤薬局業界の動向に触れながら紹介します。
そもそも薬局とは、医師が発行した「処方せん」を基に、薬剤師が薬の調剤・情報提供・指導を行う場所をいいます。通常の薬局やドラッグストアでは取り扱っていない煎じ薬や漢方薬を豊富に置いている「漢方薬局」や、処方せん無しで購入できる医療用医薬品を販売する「零売薬局」なども存在しますが、薬局の多くは保険調剤に対応している調剤薬局です。
《編集部レポート》 近畿税理士会と近畿司法書士会連合会が「事業承継の連携に関する協定」を締結
2022年12月9日(金)、近畿税理士会と近畿司法書士会連合会は、「事業承継の連携に関する協定」を締結し、税理士と司法書士が協力して中小企業等の事業承継に取り組む環境を整備することとした。