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さあ今回は、その雑談時や本論に入った際の「聞き方」についてお話します。
「話す」という行為以上に、「聞く」という行為は大切だと考えています。なぜならば、皆さんが切り出す話題がどんなに良い内容でも、それが上手に展開されるかどうか(相手が十分に情報を開示してくれるかどうか)は、相手がちゃんと話してくれなければ意味がないからです。

今回は「雑談を得意にする方法」についてお話します。
そもそも「面談」とは、「面会して話す」ことですが、このたった6文字で表される行為の中に、お客様と良好な関係を築くためのポイントがたくさん潜んでいます。
その一つが既にお話した「第一印象の重要性」で、次に大事なのが今回の、「本題に入る前の雑談シーン」です。

突然ですが、今回はみなさんへ率直にお尋ねします。
皆さんは、どんな性格でいらっしゃいますか?
「明るい」とか「暗い」とか、はたまた「積極的」や「消極的」など、いろんな性格があろうかと存じます。ちなみに私の性格は、「明るい」、「いつも元気」、しかしながら「かなりの心配性」、そしてときに「短気」だと自覚しています。
私は、こんな自分の性格があまり好きではありません。
心配症のため、ときに落ち込みすぎて結構きついことがあるからです。

初回では『お客様は自分の力でつかみとれ!』、2回目では『税理士もサービス業であることを心得て!』など、いずれも強気の発言をしましたので、もしかして読者の皆さんの中には、すでにめげ始めている方、いらっしゃいませんでしょうか。
面談がちょっと苦手な方にとって、この2つはいずれも対人関係能力とコミュニケーション能力に深く絡んできますので、気分的にかなり重たいことだとお察しいたします。
でも、めげる必要はまったくありません。
大丈夫。この重みを乗り越えるための戦略を、これから立てていけばいいのですから。

〈小説〉『資産課税第三部門にて。』 【第17話】「机上調査」

筆者:八ッ尾 順一

「あの・・・田中統括官・・・この相続税の申告・・・どのように処理しましょうか?」
谷垣調査官が尋ねる。
「どのように?」
田中統括官は、机の前に立っている谷垣調査官を見上げた。
谷垣調査官は、右手に相続税の申告書を持っている。
「今・・・この相続税の申告書をチェックしていたのですが・・・小さい額ですが何箇所か誤りと思われるところがありまして・・・しかし、わざわざ納税者の自宅まで臨場して調べる必要もないのですが・・・」
谷垣調査官は、歯切れの悪い言い方をする。

そういう意味では、お客様のご要望を何とか受け入れたくても、申告納税制度と法に基づき公正な援助をしなければならない皆さんにも共通点があることがお分かりいただけるはずです。公務員に対してはもとより、今や総理大臣や大統領に対しても国民の目は厳しいものです。ましてや決して安くない報酬を支払う側の顧客にとって、税理士の皆さんに万が一、落ち度があれば、寛大であろうはずがありません。

「新米」という立場はどんな業界、どんな仕事でも、まずは実務を一人前にこなせるようになるまで、大変なご苦労があるはずです。受験中は机上の理論でよかったものが、税理士事務所で働きながら勉強していた方であっても、自らがお客様の前で「税理士」として名乗り、業務と責任を遂行していくことは、慣れるまではとにもかくにも大変だろうと拝察いたします。
私のこの連載では、そんな皆さんの“側面”支援をさせていただきたいと考えています。実務面そのものを補うものではなく、接客・接遇という面談シーンを中心にスポットを当てていきます。

「・・・それで、受贈者である納税者はどこに行ったんだ!」
田中統括官は厳しい口調で谷垣調査官に尋ねた。
「ええ・・・どうも中国に帰ったらしいのですが・・・」
谷垣調査官は困った表情をする。
「中国に逃げたのか・・・」
田中統括官は諦めたようにつぶやく。

税務ピンポイント解説 【第6回】「特例で異なる“居住の判定”に要注意!」

筆者:Profession Journal 編集部

「リタイアしたら、老人ホームにでも入居してのんびりしたい・・・」と考える方が増えているそうです。日本には「子どもは親の面倒をみるもの」という価値観が根強くある一方、最近では「家族に迷惑をかけたくない」と老人ホームへの入居を検討される方が多いそう。ちなみに、一口に「老人ホーム」と言っても、介護施設型・住宅型の2類型、全部で9タイプのものがありますが、介護を必要としない方の入居の際には多額の資金が必要となる場合がほとんどです。

「それは・・・仕方がないだろう・・・」
田中統括官は、机の前に立っている谷垣調査官に言う。
「ダメ、ですか・・・」
谷垣調査官は悔しそうな表情になる。
「亡くなった社長が、生前に会社に貸し付けていたお金を免除したのだろう?」
田中統括官がもう一度、谷垣調査官に確認する。

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