プラス思考の経済効果 【第21回】「阪神日本一の経済効果」
2023年11月5日、阪神タイガース(以下「阪神」といいます)はオリックス・バファローズ(以下「オリックス」といいます)との「関西ダービー」を制して38年ぶりの日本一になりました。阪神ファンは歓喜に沸き返っています。今回は阪神が日本一になったことによる経済効果について解説しましょう。
《顧問先にも教えたくなる!》資産づくりの基礎知識 【第7回】「中小企業の退職金? 「iDeCo+」とは」
昨今、職場での金融教育を推進しようという動きがとても活発になってきています。政府も「資産運用立国」の実現を目指し、その動きを後押ししています。
「いや、そんなことを言っているのは、それでビジネスをしようとする金融業界だけでしょう」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、次のデータを知ったら少なくとも金融教育の大切さに気づいていただけるかもしれません。
三井住友信託銀行の調査によれば、20代から60代までの年齢層で、金融教育を受講したことがある人と受講経験がない人を比較したところ、すべての年代で前者の方が後者より平均金融資産保有額が高く、全世代平均では約100万円の差があったそうです。
この調査結果を「たった100万円」と思ってはいけません。受講経験の有無による保有額の差は、年齢が上がるにつれ拡大しており、全世代平均約100万円の差は、時間の経過でもっと大きな差につながるからです。
〈小説〉『所得課税第三部門にて。』 【第74話】「必要経費(交際費)の判断基準」
税務調査から帰ってきた浅田調査官は、中尾統括官のデスクに直行する。
カバンを持ったまま立っている浅田調査官は、稟議書を熱心に読んでいる中尾統括官に声をかける。
「・・・調査から帰ってきたのですが・・・」
中尾統括官は、驚いたように顔を上げる。
プラス思考の経済効果 【第20回】「2023年阪神「アレ」の経済効果」
2023年の阪神タイガースは、2005年以来18年ぶりの「アレ(優勝)」を達成しました。大勢の阪神ファンはまだ「阪神(半信)半疑」であるかもしれません。今回は阪神の「アレ」の経済効果を推計しました。
《顧問先にも教えたくなる!》資産づくりの基礎知識 【第6回】「従業員がiDeCoに加入! 会社が対応すべきこと」
年々加入者が増加している「iDeCo(個人型確定拠出年金)」ですが、従業員が始める際には、会社から証明書を発行する必要があります。また、社内にiDeCoの加入者が1人でもいると、会社は年に1回届けを出す必要があります。必要に応じて、掛金の天引き処理を行うこともあり、私的年金とはいえ従業員のiDeCo加入に際しては、会社として対応しなければならないことが複数あります。
iDeCoが普及してきたとはいえ、まだまだ上記のような手続きが必要であることを知らない会社も少なくありません。筆者は、「会社に必要書類を持っていったけれども、対応してくれなくてiDeCoに加入できず困っている」というような相談を受けることもあります。このような手続きを会社が行うことは「努力義務」として国に定められていますので、今回はトラブルにならないように会社が行うべき手続きについて解説します。
〈小説〉『所得課税第三部門にて。』 【第73話】「修正申告の勧奨」
「・・・浅田君・・・何を真剣に読んでいるの?」
いつの間にか、中尾統括官が浅田調査官の傍らに立っている。
「ええ、税務調査の判例を読んでいるのですが・・・」
浅田調査官は、顔を上げて中尾統括官の顔を見る。
「・・・しかし、税務調査で・・・こんな乱暴なことをするのですか?」
そう言うと、浅田調査官は、判決文(大阪地裁平成30年4月12日判決)の一部を読む。
プラス思考の経済効果 【第19回】「2023年の花火大会の経済効果」
2023年は日本中で花火大会が再開されました。新型コロナによる行動制限も訪日外国人の入国制限もなくなり、さらに新型コロナがインフルエンザと同様の5類感染症へ移行したことなどが後押しをして、各地の花火大会が新型コロナ前と同様、またはそれ以上の観客を集めています。
《顧問先にも教えたくなる!》資産づくりの基礎知識 【第5回】「資料でわかる“長期・積立・分散”投資」
「長期・積立・分散」とは、投資で失敗しないためのおまじないとも言える言葉です。おまじないといっても単なる願掛けではなく、データに基づく金融分析から導かれた法則です。今回は、この「長期・積立・分散」という投資の3つのキーワードについて、資料をもとに解説していきます。
〈小説〉『所得課税第三部門にて。』 【第72話】「民法242条と税金」
「・・・中尾統括官・・・民法の付合を知っていますか?」
浅田調査官は、ポケット六法を開きながら、尋ねる。
所得課税第三部門は、昼休みで、昼食を終えた2人しかいない。
爪楊枝をくわえていた中尾統括官は、一瞬、キョトンとする。
「・・・ふごう・・・」
中尾統括官は、呟く。
「民法242条の付合ですよ」
浅田調査官は、ポケット六法を開いて、民法242条を読む。