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この連載『老コンサルタントが出会った『問題の多い相続』のお話』は昨年、ほぼひと月に1回のペースで順調に寄稿していたのですが、実は昨年秋から今年1月にかけて大きな相続案件に携わっており、大変ご無沙汰しておりました。
その仕事が片づきホッとしたところで、連載再開にむけて、過去にご紹介したエピソードを読み返してみました。すると、これらの案件のうち、その後の二次相続対策に頭を悩ませているものが複数あることに気がつきました(しかも上記案件の忙しさもあって手つかずの状態です・・・)。

「そうか・・・とうとう税務職員も新型コロナウイルスに罹ったか・・・」
中尾統括官は、新聞を読みながら、深くため息をつく。
「この確定申告の忙しい時期に・・・」
中尾統括官の机の上には、無造作に白いマスクが置かれている。
「ずっとマスクをしていると息苦しくて、仕事ができないよ。」
傍らでマスクをしている浅田調査官に、中尾統括官は、マスクを外している釈明をする。

いよいよ最終回となりました。
今まで本連載をお読みいただき、感謝申し上げます。
そしてこのような機会を提供いただいた、株式会社プロフェッションネットワークの関係各位に深く御礼申し上げます。
まだまだ皆さんにお伝えしたいことは尽きませんが、一旦これにて最終回とさせていただきます。
この最終回で最後にお伝えしたいこと、それは営業マンに必須の条件のみならず、1人の人間として人生を謳歌するために大切にしたい「情熱」についてです。

「こんな改正は・・・当然行われるべきだ。」
中尾統括官は、「令和2年度税制改正大綱」を見ながらうなずく。
「不動産所得をマイナスにして、他の所得と損益通算をするというスキームは、昔からいろいろと行われていたからな・・・」
中尾統括官はつぶやく。

前回から営業における「セールスマンシップ」についてお伝えしていますが、「セールスマンシップだけでも連載できたのではないか」と思うほど、言いたいことが溢れています。
今回含めて連載は残すところ2回となり、一抹の寂しさと後ろ髪を引かれる思いがありますが、この残り2回の中でセールスマンシップについて精一杯お伝えしたいと思います。

昼休みに、中尾統括官は、爪楊枝をくわえながら、新聞を読んでいる。
「年金制度の改正か・・・」
中尾統括官は、唇で爪楊枝を上下させながらつぶやく。
「・・・政府は、年金の受給開始年齢を75歳まで延長する気なのか・・・」

本連載で9回にわたりお伝えさせていただいている私の会計事務所経営論も、残すところあと3回となりました。
ここまで多くの方にお読みいただいておりますこと、心より感謝と御礼申し上げます。
最後の仕上げとして残りの3回は、私のビジネスそのものでもある「営業」についてお話していきます。営業マンに対する「営業の先生」、また、税理士先生の「パーソナルコーチ」をさせていただいている私が、30年に及ぶ営業経験から培った「営業における気構え」やセールスする上での精神論についてお伝えさせていただきます。

中尾統括官は、険しい顔をしながら、新聞を読んでいる。
「これは厳しいな・・・」
そう言いながら、中尾統括官は、ため息をつく。
「・・・何が厳しいのですか?」
傍らで書類を整理していた浅田調査官が尋ねる。

組織論についてだいぶ長くお伝えさせていただきましたが、今回の評価制度編をもって、いったん「人」に関する事務所経営のお話については終わりとさせていただきます。
経営において、「人」がいかに重要な要素を占めているか、これまでの連載からご理解いただけてたのではないでしょうか。
さて、人が定着しない問題に「社員間のコミュニケーション」や「働きがい」、「働きやすさ」など「組織風土」から生じるものがあるとともに、給与等に影響のある「評価制度」にも問題があるケースが多いのではないかと思います。

「統括官、さっきから何を読んでいるのですか?」
浅田調査官は自席に座ったまま、中尾統括官に尋ねる。
中尾統括官は顔を上げて、苦笑いをする。
「・・・昔の税制調査会の答申を読んでいるのだが・・・」
中尾統括官は、コピーされた税制調査会の答申を浅田調査官に見せる。
「必要経費と家事費について・・・ですか・・・」

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