公開日: 2013/11/07 (掲載号:No.43)
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「連結財務諸表の用語、様式及び 作成方法に関する規則等の一部を 改正する内閣府令」の解説 ―IFRS任意適用要件緩和の内容とその背景、 今後の展望について―

筆者: 大矢 昇太

「連結財務諸表の用語、様式及び
作成方法に関する規則等の一部を
改正する内閣府令」の解説
―IFRS任意適用要件緩和の内容とその背景、
今後の展望について―

 

公認会計士・税理士 大矢 昇太

 

2013年6月19日、金融庁企業会計審議会は、

 International Financial Reporting Standards(以下、「IFRS」という)の任意適用要件の緩和

 IFRSの適用の方法

 単体開示の簡素化についての考え方

を整理した、「国際会計基準(IFRS)への対応のあり方に関する当面の方針」(以下、「方針」という)を公表した。

当該方針に基づき、8月26日には、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則(以下、「連結財規」という)等の一部を改正する内閣府令(案)」等が公表され、10月28日に内閣府令(第70号)が公布された。

当改正の趣旨は、IFRS任意適用企業を増加させることにあるといえる。以下では、主な改正内容やその背景等について概説する。

 

1  主な改正内容

改正前の連結財規では、IFRSを任意適用するには、

 発行する株式が金融商品取引所に上場されている、又は認可金融商品取引業協会に店頭売買有価証券として登録されている

 有価証券報告書において連結財務諸表の適正性を確保するための特段の取組みに係る記載を行っている

 指定国際会計基準(注1)に基づいて連結財務諸表を適正に作成することができる体制を整備している

 国際的な財務活動又は事業活動を行っている

という要件のすべてを充足した特定会社であることが要請されていた。

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作成方法に関する規則等の一部を
改正する内閣府令」の解説
―IFRS任意適用要件緩和の内容とその背景、
今後の展望について―

 

公認会計士・税理士 大矢 昇太

 

2013年6月19日、金融庁企業会計審議会は、

 International Financial Reporting Standards(以下、「IFRS」という)の任意適用要件の緩和

 IFRSの適用の方法

 単体開示の簡素化についての考え方

を整理した、「国際会計基準(IFRS)への対応のあり方に関する当面の方針」(以下、「方針」という)を公表した。

当該方針に基づき、8月26日には、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則(以下、「連結財規」という)等の一部を改正する内閣府令(案)」等が公表され、10月28日に内閣府令(第70号)が公布された。

当改正の趣旨は、IFRS任意適用企業を増加させることにあるといえる。以下では、主な改正内容やその背景等について概説する。

 

1  主な改正内容

改正前の連結財規では、IFRSを任意適用するには、

 発行する株式が金融商品取引所に上場されている、又は認可金融商品取引業協会に店頭売買有価証券として登録されている

 有価証券報告書において連結財務諸表の適正性を確保するための特段の取組みに係る記載を行っている

 指定国際会計基準(注1)に基づいて連結財務諸表を適正に作成することができる体制を整備している

 国際的な財務活動又は事業活動を行っている

という要件のすべてを充足した特定会社であることが要請されていた。

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筆者紹介

大矢 昇太

(おおや・しょうた)

公認会計士・税理士

1973年 東京都生まれ
1996年 公認会計士第2次試験に合格し、その後太田昭和監査法人(現:新日本有限責任監査法人)に入所。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、公認会計士登録。
2002年 太陽監査法人(現:太陽ASG有限責任監査法人)に入所。
2007年 同監査法人の社員(パートナー)に就任(現任)。
2008年 青山学院大学大学院(会計専門職大学院)客員教授に就任(~2012年)。

【著書】
・『スタートアップIFRS』(2011年10月 清文社 単著)
・『実務に役立つIFRS主要基準ガイド』(2011年3月 税務研究会出版局 監修・共著)
・『SPVの会計・税務・監査』(2011年8月中央経済社 共編著)
・『ストック・オプションのすべて(第2版)』(2011年9月 税務研究会出版局 共著)
・『会計士監査制度の再構築』(2012年2月 中央経済社 共著)

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