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女性会計士の奮闘記 【第6話】「たとえ言いにくいことでも・・・」

社長奥さんからの白羽の矢が立ったP子は、ここ数日、思案に明け暮れていました。
そして今日、突然、P子は「法善寺株式会社に行ってくる」と言って、机を叩き立ち上がりました。そしてすぐさま、事務所を飛び出していったのです。
P子「奥さん。来週あたり、社長とご自宅でお話できる時間はありますか?」

#No. 25(掲載号)
# 小長谷 敦子
2013/06/27

神田ジャズバー夜話 「2.田舎者」

初めて男が店に表れたとき、私はその風貌を見て笑ってしまった。髪の毛がワサワサと不定形のアフロヘアーのようで、スーツ姿の大きな体との取り合わせがなんとも可笑しかった。
「今、笑ったでしょ」

#No. 25(掲載号)
# 山本 博一
2013/06/27

神田ジャズバー夜話 「1.ジャズバー店主のひとりごと」

町名の頭に神田がくっついた、いくつもある町のひとつ。立ち飲み屋やもつ鍋屋の赤い提灯が灯る裏道の古い小さなビル。その地下へ途中で折れ曲がった階段を降り、黒い扉を開けると内側の真っ黒な箱がある。ここはジャズ・バー「G」。

#No. 21(掲載号)
# 山本 博一
2013/05/30

女性会計士の奮闘記 【第5話】「お客様の“見えない要望”を汲み取る」

法善寺株式会社から帰ってきたP子は、無言でパソコンに向かっています。
社長の奥さんからお聞きした要望と奮闘していたのです。
P子「う~ん! これだけあると、頭が混乱しそう!」
M子「大変そうですね、先生・・・」
P子「そうなのよ。まずは早急に対策を立てないといけないものと、そんなに急がなくてもいいものの、順位を付けないとね」
M子「なるほど。この中で一番にしないといけないことって、何ですか?」
P子「まず、娘さんに社長のマンションを売却することかしら。娘さんも17年間実家からお勤めされていたから、十分蓄えがあるみたいだし」

#No. 20(掲載号)
# 小長谷 敦子
2013/05/23

女性会計士の奮闘記 【第4話】「お客様の心配事を棚卸する」

舞台は前回に引き続き、法善寺株式会社。
社長の奥さんの話は、身ぶり手ぶりが加わってさらに熱を帯びてきました。
〈P子〉奥さま、いま気にしておられるのは、会社と息子さんと娘さんの将来のことですね。

#No. 16(掲載号)
# 小長谷 敦子
2013/04/25

鵜野和夫 平成25年度税制改正を読む④ 「特定居住用宅地の特例」~「家無き子」が取得したとき

〔税理士〕おや、今日はまた、急な問題でも?
〔Q〕この前の特定居住用宅地の減額特例(連載③)の続きなのですがね。
〔税理士〕なにか変わったことでも。
〔Q〕実は、次男が西国の支店に転勤することになりまして。
〔税理士〕それは、寂しくなるとはいえ、栄転でしょうから、おめでたいことで。
〔Q〕それで、私ももう歳なので、姪が同居し面倒を見てくれることになりまして。

#No. 16(掲載号)
# 鵜野 和夫
2013/04/25

鵜野和夫 平成25年度税制改正を読む③ 「相続税が増税」

〔税理士〕今年の桜は早咲きで、確定申告を終えてから、桜を追いかけて忙しかったですね。
〔Q〕先生、そんな呑気なことを言って・・・。
〔税理士〕なにか、心配ごとでも?
〔Q〕3月末に税制改正があって、相続税が大幅に増税になるということじゃぁないですか。
〔税理士〕そうですね。

#No. 14(掲載号)
# 鵜野 和夫
2013/04/11

鵜野和夫 平成25年度税制改正を読む② 「住宅購入をめぐる悩みは多い」

〔税理士〕おや、分譲マンションのカタログとカレンダーを見比べて、首をひねっていますね。
〔Q〕先生、ちょうどいいところにいらした。
消費税の税率が上がるというので、この際、思い切って、念願のマイホームを購入しようと思いましてね。
〔税理士〕なるほど、消費税の税率アップが、昨年の税制改正で決まりまして、税率が来年、平成26年4月1日から8%、平成27年10月1日から10%に引き上げられることになりましたからね。

#No. 12(掲載号)
# 鵜野 和夫
2013/03/28

女性会計士の奮闘記 【第3話】「会社の将来を見よう」

P子の事務所から歩いて5分のところにある法善寺株式会社。
その経理事務は、社長の奥さんが一手に行っています。
奥さんは、主婦業をこなしながら、目の回るような忙しい日々を送っています。
今日は、2ヶ月後に迫った決算の話で、P子が法善寺会社に伺うことになっています。

#No. 12(掲載号)
# 小長谷 敦子
2013/03/28

鵜野和夫 平成25年度税制改正を読む① 「教育資金をまとめて贈与して一安心」

さる有名大学の医学部長を勤め上げ、定年退職してから、自宅を改装して個人医院を開業したところ、その高名のたまものか、患者は引きも切らず繁盛。
「親の心、子知らず」ともいうが、この医院を息子に引き継がせようと夢に見ていたところ、ままならぬのが世の習いとか。
息子は病人の顔を見て一生を送るのは、まっぴらとのこと。それより人を笑わせてと、お笑いタレントの道に足を突っ込む。
これでこの医院もオレ一代で終わりかと、つぶやいていると、庭先から聞こえる、なにやら孫のキャキャと、楽しそうな声。
なんだろうかと、窓ごしに見ると、幼稚園に通い出した孫が、隣の女の子と、お医者さんごっこ。
ありゃ「栴檀(せんだん)は双葉より芳し」「門前の小僧習わぬ経を読む」とは、このことか。
この孫こそ、おれの後継者だ。

#No. 10(掲載号)
# 鵜野 和夫
2013/03/14
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