プラス思考の経済効果 【第4回】「パンダとネコの「たま駅長」の経済効果」
筆者:宮本 勝浩
上野動物園のパンダ「シャンシャン」の中国への返還がまた延期になりました。最初は2019年6月末に返還が予定されていたのですが、新型コロナウイルス騒ぎで延期が繰り返され、今回は2022年12月末までの延期となりました。パンダ好きの人たちは喜んでいることでしょう。日本人ほどパンダ好きな国民は世界でもまれではないでしょうか。
日本には1972年の10月に「カンカン」と「ランラン」の2頭のパンダが上野動物園に中国から送られてきて、大変な人気になりました。パンダが来る前の上野動物園の年間入園者数は毎年400万人前後でしたが、パンダが来た1972年以後入園者数は急増し、1974年には過去最高の765万人を記録しました。