コーポレート・ガバナンス・システムに関する
実務指針(CGSガイドライン)の解説
【第3回】
「経営陣のリーダーシップ強化の在り方について」
~「経営リーダー人材の戦略的育成についてのガイドライン」の概要~
PwCあらた有限責任監査法人 マネージャー
米国公認会計士 阿部 環
本シリーズでは、2017年3月31日に経済産業省から公表された「コーポレート・ガバナンス・システムに関する実務指針(CGSガイドライン)」を取り上げている。CGSガイドラインは、2015年6月から適用が開始された「コーポレートガバナンス・コード」(以下、CGコード)の内容を補完し、企業価値向上のための具体的な行動を示す目的で取りまとめられたものである。
今回は、CGSガイドラインの別添「企業価値向上に向けた経営リーダー人材の戦略的育成についてのガイドライン」(以下、経営人材育成ガイドライン)を取り上げ、その概要を解説する。
なお、文中の意見にわたる部分は筆者の私見であることを予めお断りする。
〔経営人材育成ガイドラインの主旨〕
CGSガイドラインでは以下の4つの提言を行っているが、別添の経営人材育成ガイドラインは、このうち提言4を補足するものである。
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