公開日: 2015/03/12 (掲載号:No.110)
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此の国にも『日本企業』! 【第3回】「《フィリピン》 一品モノ受注生産をフィリピン人の手で~F.R.P.Philippines~」

筆者: 西田 純

カテゴリ:

此の国にも『日本企業』!

【第3回】

「《フィリピン》 一品モノ受注生産をフィリピン人の手で

~F.R.P.Philippines~」

 

中小企業診断士 西田 純

 

〔今回の進出国〕

  • 国名:フィリピン共和国

  • 面積:299,404平方キロメートル(日本の約8割)。7,109の島々がある。
  • 人口:約9,234万人(2010年フィリピン国勢調査)
  • 首都:マニラ(首都圏人口約1,186万人)(2010年フィリピン国勢調査)
  • 民族:マレー系が主体。ほかに中国系、スペイン系及びこれらとの混血並びに少数民族がいる。
  • 言語:国語はフィリピノ語、公用語はフィリピノ語及び英語。80前後の言語がある。
  • 宗教:ASEAN唯一のキリスト教国。国民の83%がカトリック、その他のキリスト教が10%。イスラム教は5%(ミンダナオではイスラム教徒が人口の2割以上)。
  • 主要産業:農林水産業(全就業人口の約31%が従事)(2014年4月)。近年、コールセンター事業等のビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)産業を含めたサービス業が大きく成長(全就業人口の約53%が従事)(2014年4月)。
  • GDP:2,702億米ドル(2013年:IMF)
  • 1人当たりGNI:2,790米ドル(2013年:IMF)

外務省ホームページより

 

日系大企業が立ち並ぶフィリピン・マニラSEZ(特別経済区)の中ほどに、決して新しくはないFRP加工工場があります。現在は京都の(株)旭東樹脂がグループ会社として管理運営するF.R.P.Philippines社の工場です。

 

〈進出、成功、そして2工場体制へ〉

まだ中小企業の海外進出が一般的でなかった1990年代前半に、縁あってフィリピンに進出した(株)旭東樹脂は、当初ミンダナオ島のカガヤンディオ市に工場を持ち、繊維強化プラスチック、いわゆるFRPの生産を始められたそうです。当時はバブルの最盛期、あるいはバブル崩壊直前ということで、周囲からはフィリピン、しかもミンダナオへの進出について随分と疑義の声もあったのだと伺いました。

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此の国にも『日本企業』!

【第3回】

「《フィリピン》 一品モノ受注生産をフィリピン人の手で

~F.R.P.Philippines~」

 

中小企業診断士 西田 純

 

〔今回の進出国〕

  • 国名:フィリピン共和国

  • 面積:299,404平方キロメートル(日本の約8割)。7,109の島々がある。
  • 人口:約9,234万人(2010年フィリピン国勢調査)
  • 首都:マニラ(首都圏人口約1,186万人)(2010年フィリピン国勢調査)
  • 民族:マレー系が主体。ほかに中国系、スペイン系及びこれらとの混血並びに少数民族がいる。
  • 言語:国語はフィリピノ語、公用語はフィリピノ語及び英語。80前後の言語がある。
  • 宗教:ASEAN唯一のキリスト教国。国民の83%がカトリック、その他のキリスト教が10%。イスラム教は5%(ミンダナオではイスラム教徒が人口の2割以上)。
  • 主要産業:農林水産業(全就業人口の約31%が従事)(2014年4月)。近年、コールセンター事業等のビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)産業を含めたサービス業が大きく成長(全就業人口の約53%が従事)(2014年4月)。
  • GDP:2,702億米ドル(2013年:IMF)
  • 1人当たりGNI:2,790米ドル(2013年:IMF)

外務省ホームページより

 

日系大企業が立ち並ぶフィリピン・マニラSEZ(特別経済区)の中ほどに、決して新しくはないFRP加工工場があります。現在は京都の(株)旭東樹脂がグループ会社として管理運営するF.R.P.Philippines社の工場です。

 

〈進出、成功、そして2工場体制へ〉

まだ中小企業の海外進出が一般的でなかった1990年代前半に、縁あってフィリピンに進出した(株)旭東樹脂は、当初ミンダナオ島のカガヤンディオ市に工場を持ち、繊維強化プラスチック、いわゆるFRPの生産を始められたそうです。当時はバブルの最盛期、あるいはバブル崩壊直前ということで、周囲からはフィリピン、しかもミンダナオへの進出について随分と疑義の声もあったのだと伺いました。

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連載目次

筆者紹介

西田 純

(にしだ・じゅん)

中小企業診断士

FSコンサルティング
http://fs-consultant.net/

1959年北海道生まれ。北海道大学経済学部卒。新日本製鐵(株)、国際機関勤務を経て2008年に独立・開業。
中小企業の海外進出支援を手掛ける傍ら、技術協力分野の専門家として国際協力機構、国連工業開発機関、欧州復興開発銀行等で中小企業育成事業に携わる。

現在は中小企業向け戦略構築・人材育成ツール「Future SWOT©」の普及を手掛けている。

【著書】
『基礎から財務分析までみるみるわかるフィージビリティスタディ入門』(2008年、日刊工業新聞社)

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