公開日: 2025/09/18 (掲載号:No.636)
文字サイズ

国家安全保障から見る令和7年度及び近年の税制改正-防衛特別法人税等の企業への影響- 【第5回】

筆者: 荒井 優美子

国家安全保障から見る令和7年度及び近年の税制改正

-防衛特別法人税等の企業への影響-

【第5回】

 

公認会計士・税理士 荒井 優美子

 

←(前回) | (次回)→

連載の目次はこちら

12 課税標準法人税額から納付税額の計算

【第4回】は基準法人税額から課税標準法人税額の計算の過程について解説を行ったが、【第5回】では課税標準法人税額から納付税額の計算の過程を説明する。

防衛特別法人税の額は、各課税事業年度の課税標準法人税額に4%の税率を乗じて計算される(防衛財確法14①、15)。ただし、基準法人税額に留保税額が含まれている場合の課税標準法人税額は、加算前基準法人税額から基礎控除額を控除した金額である(防衛財確法14②)。

防衛特別法人税の納付税額の計算においては、法人税や地方法人税と同様に、外国税額控除、控除対象所得税額等相当額の控除、分配時調整外国税相当額の控除及び仮装経理に基づく過大申告の場合の更正に伴う減少法人税額(防衛特別法人税額)の控除の制度が適用される。なお、税額控除の順番も法人税や地方法人税における税額控除の適用がある場合と同様で、分配時調整外国税相当額の控除、控除対象所得税額等相当額の控除、仮装経理に基づく過大申告の場合の更正に伴う防衛特別法人税額の控除、外国税額の控除の順番とされる(防衛財確法20)。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員登録およびログインが必要です。

すでに会員登録をされている方は、下記ボタンからログインのうえ、ご覧ください。

Profession Journalのすべての記事をご覧いただくには、「プレミアム会員(有料)」へのご登録が必要となります。
なお、『速報解説』については「一般会員(無料)」へのご登録でも、ご覧いただけます。
※他にもWebセミナー受け放題のスーパープレミアム会員などがございます。

会員登録がお済みでない方は、下記会員登録のボタンより、ご登録のお手続きをお願いいたします。

国家安全保障から見る令和7年度及び近年の税制改正

-防衛特別法人税等の企業への影響-

【第5回】

 

公認会計士・税理士 荒井 優美子

 

←(前回) | (次回)→

連載の目次はこちら

12 課税標準法人税額から納付税額の計算

【第4回】は基準法人税額から課税標準法人税額の計算の過程について解説を行ったが、【第5回】では課税標準法人税額から納付税額の計算の過程を説明する。

防衛特別法人税の額は、各課税事業年度の課税標準法人税額に4%の税率を乗じて計算される(防衛財確法14①、15)。ただし、基準法人税額に留保税額が含まれている場合の課税標準法人税額は、加算前基準法人税額から基礎控除額を控除した金額である(防衛財確法14②)。

防衛特別法人税の納付税額の計算においては、法人税や地方法人税と同様に、外国税額控除、控除対象所得税額等相当額の控除、分配時調整外国税相当額の控除及び仮装経理に基づく過大申告の場合の更正に伴う減少法人税額(防衛特別法人税額)の控除の制度が適用される。なお、税額控除の順番も法人税や地方法人税における税額控除の適用がある場合と同様で、分配時調整外国税相当額の控除、控除対象所得税額等相当額の控除、仮装経理に基づく過大申告の場合の更正に伴う防衛特別法人税額の控除、外国税額の控除の順番とされる(防衛財確法20)。

この記事全文をご覧いただくには、プロフェッションネットワークの会員登録およびログインが必要です。

すでに会員登録をされている方は、下記ボタンからログインのうえ、ご覧ください。

Profession Journalのすべての記事をご覧いただくには、「プレミアム会員(有料)」へのご登録が必要となります。
なお、『速報解説』については「一般会員(無料)」へのご登録でも、ご覧いただけます。
※他にもWebセミナー受け放題のスーパープレミアム会員などがございます。

会員登録がお済みでない方は、下記会員登録のボタンより、ご登録のお手続きをお願いいたします。

連載目次

国家安全保障から見る令和7年度及び近年の税制改正
-防衛特別法人税等の企業への影響-

【第1回】

1 地政学リスクの増大と経済安全保障を確保する経済政策

2 防衛力の抜本的強化の財源としての防衛特別法人税の創設

3 経済安全保障政策と税制措置

【第2回】

4 「我が国の防衛力の抜本的な強化等のために必要な財源の確保に関する特別措置法」の改正

5 防衛特別法人税の概要

【第3回】

6 防衛特別法人税の条文の構成と法人税法、地方法人税法との比較

7 納税義務者

8 課税の対象と基準法人税額

9 外国法人における基準法人税額

【第4回】

10 課税事業年度等

11 課税標準と基準法人税額

(1) 課税標準法人税額

(2) 基準法人税額の計算

(3) 基礎控除額

【第5回】

12 課税標準法人税額から納付税額の計算

13 外国税額控除

14 分配時調整外国税相当額の控除

15 控除対象所得税額等相当額の控除

16 仮装経理に基づく過大申告の場合の更正に伴う防衛特別法人税額の控除

【第6回】 9/25公開予定

17 防衛特別法人税の中間申告

18 防衛特別法人税の確定申告

19 防衛特別法人税の申告書

20 電子申告

21 納付

筆者紹介

荒井 優美子

(あらい・ゆみこ)

公認会計士・税理士

一橋大学法学部卒業後、コンサルティング会社勤務後、大手監査法人に入所。米国コロンビア大学大学院(MIA国際関係論修士)、ニューヨーク大学ロースクール(LLM)卒業後、1996年より大手税理士事務所に入所、クロスボーダーの投資案件、組織再編等の分野で税務コンサルティングに従事し、2011年よりノレッジセンター業務を兼任。著書:「Kluwer International Tax Law PE+」(共著、Wolters Kluwer)、「グローバル・ミニマム課税Q&A」(共著、中央経済社)、「IFRSをめぐる税務を見据える」(共著、税務経理協会)、「グループ法人税制実務Q&A」(共著、税務経理協会)、「法人税の実務Q&A欠損金の繰越し・繰戻し」(共著、中央経済社)、「法人税の実務Q&A 組織再編」(共著、中央経済社)、「解説+Q&Aグループ法人税制の実務」(共著、中央経済社)

委員等:日本公認会計士協会 終了考査委員(2021年4月~2025年4月)、租税調査会(出版部会)、法人税部会委員

新着情報

もっと見る

記事検索

メルマガ

メールマガジン購読をご希望の方は以下に登録してください。

#
#