《税務必敗法》
【第2回】
「不真正の税務書類を作成した」
公認会計士・税理士 森 智幸
【事例】
税理士Aは、顧問先から「資金繰りが大変厳しいので、法人税と消費税の納付額を減らしたい。売上の一部を翌事業年度に繰り延べてもらえないか?」と強く依頼された。
税理士Aはこれを断り切れず、「そのような処理を行っても、税務調査が入ればすぐに見つかりますよ。税務調査で指摘された場合は、修正申告を行ってくださいね。」と忠告した上で、売上の一部を繰延べた計算書類に基づいた確定申告書を作成して提出した。
1 はじめに
本連載は、税務を行う上で「これをやったら失敗する」という必敗法を紹介するものである。今回は「不真正の税務書類を作成した」がテーマである。
税理士であれば、自分が不真正の税務書類を作成するわけがないと思っている方がほとんどであろう。しかし、実務においては無自覚のうちに不真正の税務書類を作成してしまうことがあり得るのである。
そこで、今回は、どのようなことを行うと不真正の税務書類の作成に至ってしまうのかを解説する。
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