《顧問先にも教えたくなる!》
資産づくりの基礎知識
【第25回】
「年金制度改正法の成立と適用拡大」
株式会社アセット・アドバンテージ 代表取締役
一般社団法人公的保険アドバイザー協会 理事
日本FP協会認定ファイナンシャルプランナー(CFP®)
山中 伸枝
〇財政検証の結果と年金制度改正の背景
6月13日に年金制度改正法が成立しました。今回の改正は2024年に実施された財政検証の結果を踏まえて立案された極めて重要な改正です。
今般の財政検証では、厚生年金の財源が適用拡大により社会保険加入の就労者が増えたことで大きく改善され、マクロ経済スライド終了の目処がたったこと、一方で、国民年金の財源の脆弱さが明らかになりました。
そのため、適用拡大は事業規模を問わずにスピード感をもって展開することと基礎年金の底上げの必要性が昨年末から頻繁に議論されるようになりました。しかしその後SNS等で異議を唱える声が大きくなったこともあり、基礎年金の底上げの検討は5年後の財政検証に持ち越され、「あんこの入っていないあんパン」と揶揄されました。
また年金財源の改善に寄与した適用拡大の推進は当初のスケジュール展開のスピードを大幅にスローダウンすることになりました。
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