私が出会った[相続]のお話
【第3回】
「ベテラン税理士の思い込み」
~60年間知らなかった後妻の真実~
財務コンサルタント
木山 順三
これは筆者が銀行の現役時代に経験したお話です。
税理士先生のちょっとした思い込みが、トラブルのもとになってしまいました。
〔後妻の相続〕
Aさんは某メーカーの役員として活躍され、その後退任されてからは自ら「100歳まで生きる!」と宣言され、97歳の時を迎えられました。
ただし、Aさんは若くして先妻と死に別れ、後妻とは約60年間にわたる夫婦生活を送られてきました。
Aさんは先妻との間に子供一人を儲け、後妻との間においては子供がありませんでした。
そこで後妻は、先妻との間の子供と養子縁組を取り交わしました。
実はAさんの後妻も約60年前、名家出身の夫と死に別れ、Aさんと再婚しました。
後妻と先夫の間にも子供はなく、後妻には先夫から相続した多額の固有の財産がありました。
したがって万一後妻が亡くなった場合は相続手続が必要で、相続人は夫Aさんと養子一人ということになります。
そんな時、Aさんよりも歳の若い後妻が亡くなりました。
相続の開始です。
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