公開日: 2017/08/17 (掲載号:No.231)
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法務・会計・税務からみた循環取引と実務対応 【第5回】「循環取引の実務対応①(初動対応)」

筆者: 下尾 裕

法務・会計・税務からみた循環取引と実務対応

【第5回】

「循環取引の実務対応①(初動対応)」

 

弁護士・公認不正検査士 下尾 裕

 

本連載終盤となる【第5回】【第6回】は、循環取引発覚後の実務対応について解説する。今回は初動対応のポイントを整理したい。

 

1 初動対応の留意点

(1) 循環取引発覚の契機

【第1回】で述べたとおり、循環取引については「不正の兆候が表れにくく発見が容易でない」という特徴があり、首謀者の財政破綻により売掛金の回収が遅延する又は循環取引に関与した取引先から接触があったことを契機に発覚するのが典型的であるが、それ以外にも、例えば次のような契機により発覚する場合がある。

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【第5回】

「循環取引の実務対応①(初動対応)」

 

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1 初動対応の留意点

(1) 循環取引発覚の契機

【第1回】で述べたとおり、循環取引については「不正の兆候が表れにくく発見が容易でない」という特徴があり、首謀者の財政破綻により売掛金の回収が遅延する又は循環取引に関与した取引先から接触があったことを契機に発覚するのが典型的であるが、それ以外にも、例えば次のような契機により発覚する場合がある。

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連載目次

筆者紹介

下尾 裕

(しもお・ゆたか)

弁護士・税理士

2006年10月弁護士登録。弁護士法人御堂筋法律事務所(2006年10月~2020年2月。2017年よりパートナー)、2012年7月~2014年7月東京国税局調査第一部調査審理課における国際調査審理官としての勤務等を経て、現在、アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業(弁護士法人アンダーソン・毛利・友常法律事務所)パートナー。

主な取扱業務は、税務、ウェルス・マネジメント、M&A・事業承継、訴訟・紛争解決等。

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