《速報解説》
税務調査等で提出を求められた資料がe-Taxで提出可能に
~納税者の利便性向上等に向け、令和4年1月からを予定~
Profession Journal編集部
6月25日付でe-Taxホームページのお知らせが更新され、令和4年1月より税務調査等で提出を求められた資料が、e-Taxによるオンライン提出を可能とすることが公表された。
これまで税務調査等で調査担当者等から資料の提出を求められた際は、郵送もしくは税務署等へ行き、対面での提出をするほかなかったが、令和4年1月からはe-Taxによるオンライン提出が認められることとなった(ただし、e-Taxでの送信の際には電子証明書が必要)。
これにより、資料の印刷、郵送の準備、税務署等への訪問といった手間が解消され、納税者の利便性が向上するとともに税務調査等の効率化も期待されるとしている。
なお、e-Taxを通じてオンライン上で提出できるデータ形式はPDF形式のみで、1送信当たり最大136ファイル、合計で最大8MBの上限を予定。また追加送信も可能となる見込みだ。利用するためには、事前にe-Taxの利用者識別番号の取得が必要だが、税理士等を通じた代理送信も可能とされている。
現状では税務調査等以外の時の利用は想定されておらず、税務調査等の際に提出を求められた資料のみが対象となる。
ちなみに、これによって既存の郵送や対面での提出をなくすものではなく、また、税務調査等の状況や提出する資料の内容によっては、オンライン上での提出が認められず、郵送や対面による提出が必要な場合もあるようだ。
なお、より詳細な内容については令和3年12月頃にe-Taxホームページにてお知らせを予定しているとのこと。今後の情報に注視したい。
(了)