〈経理部が知っておきたい〉
炭素と会計の基礎知識
【第9回】
「炭素の足あとをたどる旅・・・カーボンフットプリントって何?」
公認会計士 石王丸 香菜子
〔PNパッケージ社の登場人物〕
PNパッケージ社は、パッケージや包装資材を専門に扱う中堅企業です。
経理部のクロサワ部長は、たまっていた資料に目を通し終えて、ほっと息をつきました。
〈アオイちゃん〉
クロサワ部長、旅行のお土産に買ってきていただいた中国茶を入れましたよ。
〈クロサワ部長〉
ありがとう! このお茶は北京で買ったんだ。
旅行中のロケーション履歴がスマホに残っているから、見てみるかい?
〈アオイちゃん〉
クロサワ部長の旅行の足あとがわかるんですね!
お茶を買ったあとは・・・、近くのレストランに入った形跡があるわ。
〈シラトリくん〉
足あとと言えば、取引先のジャーナル食品社は、取扱い商品の1つについて「カーボンフットプリント」を試算するそうですよ。
つい先日、ジャーナル食品社のツチヤさんとばったり会って、その話になったんです。
〈クロサワ部長〉
炭素にも足あとがあるのか?
* * *
近年、カーボンフットプリント(CFP:Carbon Footprint of Product)という用語を見聞きする機会が増えました(※1)。
(※1) たとえば、イオントップバリュ株式会社は、2024年度中にプライベートブランドの10アイテムについてカーボンフットプリントを算出する目標を掲げている。
イオントップバリュ株式会社「CFP(カーボンフットプリント)とは?」
カーボンフットプリントは、製品やサービスに関し、原材料の調達から生産、流通・販売、使用・維持管理、廃棄・リサイクルといったライフサイクルの各段階において排出された温室効果ガスの総量を指します。
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