〈経理部が知っておきたい〉
炭素と会計の基礎知識
【第5回】
「Scope2の算定のしくみ」
公認会計士 石王丸 香菜子
〔PNパッケージ社の登場人物〕
PNパッケージ社は、パッケージや包装資材を専門に扱う中堅企業です。
外は炎天下。営業所に出向いていた経理部のアオイちゃんが戻ってきました。
〈アオイちゃん〉
・・・戻りました・・・。暑かった・・・。
〈シラトリくん〉
わっ!
アオイちゃん、顔が真っ赤だよ!
〈アオイちゃん〉
名前は「青い」ですけどね・・・。
〈シラトリくん〉
冗談言っている場合じゃないぞ、休憩室から水を持ってこよう!
〈クロサワ部長〉
エアコンの設定温度を下げるから、ここに座って!
* * *
2023年の夏は、記録にも記憶にも残る酷暑となりました。
日本における2023年の夏の平均気温は、統計が開始されて以来、最も高い値を記録。日本の夏の平均気温は長期的に見ても上昇傾向にあり、100年あたり1.25℃の割合で上昇しています(※1)。
(※1) 気象庁「日本の季節平均気温」
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)(※2)の第6次評価報告書によれば、2011~2020年の世界平均気温は1850~1900年と比べ1.09℃高くなっており、人間の活動による温室効果ガスの排出が地球温暖化を引き起こしてきたことに疑う余地はないとされています(※3)。
(※2) 世界気象機関(WMO)及び国連環境計画(UNEP)により設立された政府間組織。各国政府の気候変動に関する政策に科学的な基礎を与えることを目的に、世界中の科学者が協力して定期的に報告書を作成し公表している。
(※3) 環境省「IPCC第6次評価報告書の概要-統合報告書-」
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