〈経理部が知っておきたい〉
炭素と会計の基礎知識
【第6回】
「Scope3の算定のしくみ」
公認会計士 石王丸 香菜子
〔PNパッケージ社の登場人物〕
PNパッケージ社は、パッケージや包装資材を専門に扱う中堅企業です。
シラトリ君は、温室効果ガスのScope3排出量に関する資料を読んでいますが、身が入りません。
〈シラトリくん〉
参考のためにScope3の算定に関する資料を読み始めたけれど、難しいなぁ。
資料には、「サプライチェーン排出量の算定に際しては、まず算定目的を設定する」とあるけれど、ピンとこないよ。
〈アオイちゃん〉
さっきからあくびばかりしていますよ。
二酸化炭素排出量が増えていたりして。
* * *
温室効果ガスのサプライチェーン排出量は、排出源などに基づき、「Scope1」「Scope2」「Scope3」の3つに区分けされます。
サプライチェーン排出量 = Scope1排出量 + Scope2排出量 + Scope3排出量
Scope1は、燃料の使用や製品の製造などを通じて、自社が直接排出する温室効果ガスを指します(【第4回】参照)。Scope2は、他社から供給された電気・熱・蒸気を使うことで、自社が間接的に排出する温室効果ガスです(【第5回】参照)。
一方、Scope1・Scope2以外の間接排出は、Scope3に該当します。
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