〈経理部が知っておきたい〉
炭素と会計の基礎知識
【第11回】
「気候関連開示が注目されるのはなぜ?」
公認会計士 石王丸 香菜子
〔ジャーナル食品社の登場人物〕
ジャーナル食品社は、加工食品の製造・販売を営む企業です。
サステナビリティ推進室に、休暇明けのツチヤくんが顔を出しました。
〈ミズノ室長〉
あら、ツチヤくん、日焼けしたわね!
〈ツチヤくん〉
海へ釣りに行ったんです。天候に恵まれて、珍しい魚も釣れました。
釣り船の船長さんによれば、温暖化の影響で、昔はその海域で釣れなかった魚が釣れるようになったそうなんです。
〈ミズノ室長〉
地球温暖化の影響は大きいわね~。
〈ツチヤくん〉
でも、企業による気候関連情報の開示が注目される理由は、いまひとつピンとこないんですよね。
そこまで危機感を覚えないというか・・・。
* * *
我が国では、「地球温暖化(Global Warming)」という表現が広く用いられています。「温暖」という用語は肯定的な文脈で使われる場面が多く、「地球温暖化」という表現からは事態の深刻さを感じにくいこともありそうです。
これに対し、海外では、地球温暖化の意味で「Global Heating」が用いられることもあるほか、「Climate Crisis(気候危機)」「Climate Emergency(気候非常事態)」といった言い回しも見られます。これらは気候変動への危機感を強く示した表現と言えるでしょう。
* * *
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