《速報解説》
日本監査役協会関西支部 監査実務チェックリスト研究会、
「改訂版 監査役監査チェックリスト①~③」を取りまとめた報告書を公表
~改正会社法への対応や監査環境の変化を取り入れ、より有用なツールへ~
公認会計士 阿部 光成
Ⅰ はじめに
2017(平成29)年9月28日(ホームページ掲載日)、日本監査役協会中部支部監査実務チェックリスト研究会は「監査実務チェックリスト研究会 報告書2017【改訂版 監査役監査チェックリスト①~③】」(以下「報告書」という)を公表した。
これは、前回公表(2014年9月25日)の「監査役監査チェックリスト①~③」に、改正会社法(2015年5月施行)への対応や監査環境の変化を踏まえた見直し等を行ったものである。
会社法上の機関設計をもとに、非公開会社かつ中小規模会社から中堅規模会社、大規模会社までの3類型を想定し、特に中小規模の会社の監査役を念頭に置きつつ、新任監査役が、何をどんな視点で監査するのか、就任後すぐに使えるチェックリストとすること、期末の監査報告書作成に向けて期中監査のツールとなるチェックリストとすることを基本的な考え方として取りまとめている。
監査役監査において重要な事項が取り扱われており、また、チェック内容や参考法令の条文番号が記載されるなど具体的なチェックリストの形式であり、実務において有用なものと考えられる。
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