〈Q&A〉税理士のための成年後見実務 【第16回】「成年被後見人は遺言書を作成できるのか」
成年後見人を務めていますが、成年被後見人の家族から「本人の遺言書が作成できないだろうか」という相談を受けました。家族としては、被後見人が亡くなった場合には遺言書を用いて、できるだけスムーズに相続手続を進めていきたいという意向のようです。
もともと私が成年後見人に就任したのも、被後見人の兄が亡くなり、遺産分割協議が必要になったことがきっかけでしたので、家族の気持ちも理解できます。
成年被後見人が遺言書を作成することはできるのでしょうか。
空き家をめぐる法律問題 【事例65】「借地権付建物に関する財産管理制度を利用する場合の選択基準」
借地契約をしている借地人が賃料を滞納して死亡していることが判明し、借地人宅を見に行ったところ、建物周辺に郵便物が散乱し、バイクや自転車が置かれた状態となっていました。
借地人には相続人がいないようですが、この場合、どのような手続をとればよいでしょうか。
《税理士のための》登記情報分析術 【第21回】「贈与の登記」~不動産の生前贈与における士業間の連携~
相続対策のために税理士が顧客に不動産の生前贈与を提案することがある。不動産の生前贈与の場合、登記が必要になるため司法書士との連携が必要となる。そこで本稿では、円滑に生前贈与を進めるために司法書士の視点からみて大切なポイントについて解説を行う。
税理士が知っておきたい不動産鑑定評価の常識 【第62回】「アスベストの使用と建物価格への影響」
今回は、PCBと同じく不動産鑑定評価基準運用上の留意事項に掲げられている「建設資材としてのアスベストの使用の有無及び飛散防止等の措置の実施状況」(留意事項Ⅱ.2.(1))に関連する調査及び建物価格への影響について述べていきます。
〈Q&A〉税理士のための成年後見実務 【第15回】「居住用不動産の処分」
成年後見人として活動していくなかで、成年被後見人が高齢者施設に入居することになりました。入居の際に高額な保証金が必要になったため、生活費が不足する可能性があります。今住んでいる自宅はおそらくもう住むことがないので売却を検討していますが、どのような点に注意すべきでしょうか。
空き家をめぐる法律問題 【事例64】「「残置物の処理等に関するモデル契約条項」を踏まえた賃貸借契約の留意点」-残置物の処理編-
私は賃貸業を営んでおりますが、賃借人が賃貸借契約期間中に死亡した場合に、賃貸借契約や残置物の処理を円滑に行うために、どのような対策を取ればよいでしょうか。
税理士が知っておきたい不動産鑑定評価の常識 【第61回】「PCBの使用と建物価格への影響」
「有害な物質の使用の有無及びその状態」を確認することは、建物の価格にも影響するため非常に重要です。そこで、今回はPCBの性格や特徴をはじめとする基礎知識及び調査の要領(使用の有無を確認するためにどこでどのような事項を調査すればよいか)等について取り上げてみたいと思います。
《税理士のための》登記情報分析術 【第20回】「休眠担保権の抹消方法」
前回は抵当権や根抵当権などの担保権の抹消登記について取り上げ、不動産の活用がしやすいように早期に抹消登記を行う重要性について解説をした。しかしながら、実務では長期間にわたり担保権の抹消登記がされないままになった「休眠担保権」が問題になることが少なくない。本稿では、休眠担保権のやっかいな点や抹消方法について解説を行う。
〈Q&A〉税理士のための成年後見実務 【第14回】「成年後見開始の審判の取下げ」
顧問先企業の創業者の方が認知症を患われたので、成年後見開始の審判申立てを家庭裁判所にしました。候補者は後継者でもある創業者の息子さんです。
しかし、創業者の資産が多額であることなどから息子さんが成年後見人にはなれない可能性が出てきました。専門家が成年後見人に選任されると、家族の方が何かとやりにくくなるのではないかと心配しています。申立てを取り下げれば成年後見制度は開始しないのでしょうか。
空き家をめぐる法律問題 【事例63】「「残置物の処理等に関するモデル契約条項」を踏まえた賃貸借契約の留意点」-契約の全体像-
私は、賃貸業を営んでおりますが、過去に高齢の入居者が孤独死していることが判明して、契約解除やそれに伴う残置物の撤去等に苦労したことがあります。このような事態が発生した場合に備えて、賃貸人としては、どのような対策をとることが考えられますか。