《速報解説》
消費税転嫁対策特別措置法のガイドライン案等(7/25公表)について
弁護士 大東 泰雄
1 はじめに
「消費税の円滑かつ適正な転嫁の確保のための消費税の転嫁を阻害する行為の是正等に関する特別措置法」(以下「消費税転嫁対策特別措置法」という)の施行を平成25年10月1日に控え、同年7月25日、公正取引委員会(以下「公取委」という)、消費者庁及び財務省が、消費税転嫁対策特別措置法のガイドライン等の原案を公表し、パブリックコメント手続に付した(意見提出締切日は8月23日)。
消費税転嫁対策特措法は、条文の文言からは規制範囲が必ずしも明確でないため、企業等の間ではガイドライン案の公表が待望されていたところである。
公表されたガイドライン等の原案は、下表のとおり多数にわたるため、紙幅の都合上、本稿では、法律の規定とガイドライン案等の関係を整理することを主眼としたい(各ガイドライン案等の略称は本文中に記載)。
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