パワーハラスメントの実態と対策
【第2回】
「パワハラ行為の線引き」
特定社会保険労務士 大東 恵子
前回話した通り、パワーハラスメント(パワハラ)は、会社にとって大きな問題となっている。
しかし、その性質上、どの行為がパワハラにあたるのか、指導・叱責との境界はどこなのか、その判断はとても難しく、ケースバイケースで考えるほかない。そのため、対策も立てづらく、扱いづらい問題となっている。
そもそも「パワハラ」とはどのような行為をいうのか、上記で述べた通り、その判断はなかなか難しいが、以下では4つの判断基準に分けて考察してみる。
① 行為について
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