残業代の適正な計算方法
【第2回】
「残業時間の考え方①」
社会保険労務士 井下 英誉
1 はじめに
前回の「労働時間の基本をおさえる」を基に、今回から2回にわたり、労働時間の一部である残業時間について解説する。
2 残業時間とは
残業時間とは、予め労働契約で定められた労働時間(「所定労働時間」という)を超えて労働した場合の超過労働時間のことを指す。一般的には時間外労働といい、法定労働時間(1日8時間、1週40時間)を基準にして「法定内時間外労働」と「法定外時間外労働」に分けられる。
① 法定内時間外労働
ア 1日当たりの法定内時間外労働
1日の所定労働時間が8時間未満の場合で、所定労働時間を超えて8時間まで労働したときの労働時間のこと。
例えば、始業時刻が9時、終業時刻が17時の所定労働時間7時間(休憩1時間)で労働契約を締結している労働者が、17時を超えて18時まで労働した場合、17時から18時までの1時間は法定内時間外労働となる。
イ 1週当たりの法定内時間外労働
1週の所定労働時間が40時間未満の場合で、所定労働時間を超えて40時間まで労働したときの労働時間のこと。
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