公開日: 2013/05/09 (掲載号:No.18)
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残業代の適正な計算方法 【第2回】 「残業時間の考え方①」

筆者: 井下 英誉

残業代の適正な計算方法

【第2回】

「残業時間の考え方①」

 

社会保険労務士 井下 英誉

 

1 はじめに

前回の「労働時間の基本をおさえる」を基に、今回から2回にわたり、労働時間の一部である残業時間について解説する。

 

2 残業時間とは

残業時間とは、予め労働契約で定められた労働時間(「所定労働時間」という)を超えて労働した場合の超過労働時間のことを指す。一般的には時間外労働といい、法定労働時間(1日8時間、1週40時間)を基準にして「法定時間外労働」と「法定時間外労働」に分けられる。

① 法定内時間外労働

ア 1日当たりの法定内時間外労働
1日の所定労働時間が8時間未満の場合で、所定労働時間を超えて8時間まで労働したときの労働時間のこと。

例えば、始業時刻が9時、終業時刻が17時の所定労働時間7時間(休憩1時間)で労働契約を締結している労働者が、17時を超えて18時まで労働した場合、17時から18時までの1時間は法定内時間外労働となる。

イ 1週当たりの法定内時間外労働
1週の所定労働時間が40時間未満の場合で、所定労働時間を超えて40時間まで労働したときの労働時間のこと。

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「残業時間の考え方①」

 

社会保険労務士 井下 英誉

 

1 はじめに

前回の「労働時間の基本をおさえる」を基に、今回から2回にわたり、労働時間の一部である残業時間について解説する。

 

2 残業時間とは

残業時間とは、予め労働契約で定められた労働時間(「所定労働時間」という)を超えて労働した場合の超過労働時間のことを指す。一般的には時間外労働といい、法定労働時間(1日8時間、1週40時間)を基準にして「法定時間外労働」と「法定時間外労働」に分けられる。

① 法定内時間外労働

ア 1日当たりの法定内時間外労働
1日の所定労働時間が8時間未満の場合で、所定労働時間を超えて8時間まで労働したときの労働時間のこと。

例えば、始業時刻が9時、終業時刻が17時の所定労働時間7時間(休憩1時間)で労働契約を締結している労働者が、17時を超えて18時まで労働した場合、17時から18時までの1時間は法定内時間外労働となる。

イ 1週当たりの法定内時間外労働
1週の所定労働時間が40時間未満の場合で、所定労働時間を超えて40時間まで労働したときの労働時間のこと。

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連載目次

筆者紹介

井下 英誉

(いのした・ひでのり)

社会保険労務士

東京都出身、1995年早稲田大学社会科学部卒業。
2001年1月 労務プランニング井下事務所開設。
2014年1月 セントラル社会保険労務士法人へ組織変更

現在は、「労使トラブルの未然防止(予防労務)」に力を入れており、就業規則等の法的側面だけではなく、メンタルヘルスやコミュニケーション等の心理学的側面からトラブルを未然予防し、組織の生産性を高める指導を行っている。

【著書】
・『企業のための就業規則・人事労務規程 作成・運用ハンドブック』共著(第一法規)
・『人事労務課題解決ハンドブック』共著(日本経済新聞出版社)

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