公開日: 2013/12/05 (掲載号:No.47)
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活力ある会社を作る「社内ルール」の作り方 【第8回】「企業文化を体現した就業規則の作成へ」

筆者: 下田 直人

活力ある会社を作る

「社内ルール」の作り方

【第8回】

「企業文化を体現した就業規則の作成へ」

 

特定社会保険労務士 下田 直人

 

〈就業規則を作るプロジェクトの立ち上げ〉

このシリーズも終盤に入ってきたが、今回は、企業文化や価値観が体現された就業規則の作成方法を見ていきたい。

就業規則の構成は、基本的には2部に分かれる。
ひとつは、労働時間や休日・休暇、給与体系などの労働条件を定めている部分。そしてもうひとつは、従業員が遵守すべき義務やルールを定めた服務規律と言われる部分である。

企業文化や価値観が明確になり、それに基づき物事を判断する文化が根付き始めたのであれば、就業規則もそれに基づいて規定されるべきである。

その際に、労働時間や休日・休暇、賃金体系などの労働条件に関するところは経営者側で決めることになろうと思うが、服務規律に関する部分は、その決定に際して従業員側にも参加してもらい決定する方が良い。

よく言う話であるが、人は他人に決められたルールより、自分たちで決めたルールの方を守ろうとするものだ。

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「社内ルール」の作り方

【第8回】

「企業文化を体現した就業規則の作成へ」

 

特定社会保険労務士 下田 直人

 

〈就業規則を作るプロジェクトの立ち上げ〉

このシリーズも終盤に入ってきたが、今回は、企業文化や価値観が体現された就業規則の作成方法を見ていきたい。

就業規則の構成は、基本的には2部に分かれる。
ひとつは、労働時間や休日・休暇、給与体系などの労働条件を定めている部分。そしてもうひとつは、従業員が遵守すべき義務やルールを定めた服務規律と言われる部分である。

企業文化や価値観が明確になり、それに基づき物事を判断する文化が根付き始めたのであれば、就業規則もそれに基づいて規定されるべきである。

その際に、労働時間や休日・休暇、賃金体系などの労働条件に関するところは経営者側で決めることになろうと思うが、服務規律に関する部分は、その決定に際して従業員側にも参加してもらい決定する方が良い。

よく言う話であるが、人は他人に決められたルールより、自分たちで決めたルールの方を守ろうとするものだ。

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連載目次

筆者紹介

下田 直人

(しもだ・なおと)

特定社会保険労務士
社会保険労務士事務所エスパシオ代表

2002年に開業し、全国の中小企業を顧問先に持ち、人事労務のアドバイス、就業規則の作成、人事制度の構築などを行っている。
特に、単なる法的なアドバイスに留まらず、人間の心理面にも着目し、組織が活性化する労務管理のあり方を提案することをモットーとしている。
また、経営者のパーソナルコーチとして、定期的なコーチングにより経営ビジョンの明確化、経営計画の達成などにも成果を上げている。
その他に、全国の商工会議所や業界団体などで年間20回程度のセミナーを行っている。

【主な著書】
・『優良企業の人事・労務管理』(PHP)
・『勝ち組企業の就業規則』(PHP)
・『嫌われ上司になっても部下に教えたいルール』(中経出版)
など

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