会社を成長させる「会計力」
【第9回】
「グローバル連結経営の『深化』」
島崎 憲明
《Tweedie氏が説いたIFRSの有用性》
少々古い話になるが、2007年11月に東京で「第4回IOSCO(証券監督者国際機構)国際コンファレンス」が開催され、IFRS関連のパネルディスカッションで当時のIASB(国際会計審議会)議長Sir David Tweedieと同席したことがあった。
このパネルディスカッションには、財務諸表の作成者という立場で参加を要請された。
私は後にIFRS財団のトラスティに就任することとなったが、当時はIFRSについて深い知識があったわけではなかった。ただし、日本経団連では資本市場部会長を務めていたこともあり、我が国資本市場の国際競争力の観点から、会計基準の国際化と統一には強い関心があった。
パネルディスカッション本番の前夜、Tweedie氏と会食する機会があり、議長の大好物である“しゃぶしゃぶ”の鍋を囲み、“熱燗”の盃を交わしながらの会計談議に話は尽きなかった。
私からは住友商事の事業概要を説明したが、話が事業のグローバル展開に及ぶと、Tweedie氏は我が意を得たりという顔つきで、このような発言をされた。
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