今夜は月に一度のライブ。
私はテーブルを分解して片付け、店内に分散して置いてあるドラムやキーボードやアンプをセットする。これはいつも私の仕事で、鍵盤に鉛が入っているキーボードとベースアンプの重さったらない。
4時にセットを終えると同時にベースの浅見さんが苦い顔をして入ってきた。
「マスター、どうしよう。瞳さんが熱だしちゃった」
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