公開日: 2013/10/31 (掲載号:No.42)
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神田ジャズバー夜話 「6.上森くんの『あの話』」

筆者: 山本 博一

カテゴリ:

カウンターで2人連れの若い女客が傍若無人に喋り続けている。この店で若い女は珍らしい。2席空けて上森くんがバーボンを飲んでいるが迷惑そうな顔ではない。上森くんもジャズが好きなわけではない。
時計を見れば10時半、たぶん今夜の客はこの3人だけだろう。
「マスター、この店はいつからやってるんですか」と女客のひとりから定番の質問をされた。だれも音楽など聴いていない。この場は会話に切り替えて滞留時間を延ばした方がよさそうだ。

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連載目次

筆者紹介

山本 博一

(やまもと・ひろかず)

1956年2月29日、東京都江戸川区生まれ。同在住。
2007年2月に脱サラして神田の地下にジャズバーを開店。困窮しながらも6年を経て継続中である。
著書に、桑原聡氏と共著2010年「酒とジャズの日々」(医療タイムス 社2010年)がある。

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