公開日: 2015/12/17 (掲載号:No.149)
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なぜ工事契約会計で不正が起こるのか?~東芝事件から学ぶ原因と防止策~ 【第3回】「不正を防止するための施策」

筆者: 中谷 敏久

なぜ工事契約会計で不正が起こるのか?

~東芝事件から学ぶ原因と防止策~

【第3回】
(最終回)

「不正を防止するための施策」

 

公認会計士・税理士 中谷 敏久

 

Ⅰ 不正の原因

工事進行基準による会計処理を適正に行うためには、3要素(工事収益総額、工事原価総額、決算日における工事進捗度)のうち工事原価総額を信頼性をもって見積もる必要があり、それが故意又は過失によりなされない場合、会計不正が生じる。具体的には、売上の過大計上であり、工事損失引当金の過少計上又は未計上である。

ではなぜ、そのような会計不正が日本を代表する企業で起こったのか、また、発生を防止することができなかったのか。

報告書では直接的な原因と間接的な原因に分けて、以下のように分析されている。

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~東芝事件から学ぶ原因と防止策~

【第3回】
(最終回)

「不正を防止するための施策」

 

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Ⅰ 不正の原因

工事進行基準による会計処理を適正に行うためには、3要素(工事収益総額、工事原価総額、決算日における工事進捗度)のうち工事原価総額を信頼性をもって見積もる必要があり、それが故意又は過失によりなされない場合、会計不正が生じる。具体的には、売上の過大計上であり、工事損失引当金の過少計上又は未計上である。

ではなぜ、そのような会計不正が日本を代表する企業で起こったのか、また、発生を防止することができなかったのか。

報告書では直接的な原因と間接的な原因に分けて、以下のように分析されている。

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連載目次

筆者紹介

中谷 敏久

(なかたに・としひさ)

公認会計士・税理士
監査法人マーキュリー 代表社員

昭和37年3月生まれ。昭和61年一橋大学商学部卒業。
平成元年公認会計士登録。平成24年税理士登録。平成26年宅地建物取引士登録。
あずさ監査法人退職後、平成24年監査法人マーキュリーを設立し代表社員就任。
平成26年リゾートトラスト株式会社(東証1部)の社外取締役就任。

現在、会計監査、税務コンサルティング、M&Aアドバイザリー業務等に取り組んでいる。

監査法人マーキュリー

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