〔検証〕
適時開示からみた企業実態
【事例14】
クックパッド株式会社
「平成28年12月期決算短信」
(2017.2.9)
事業創造大学院大学 准教授
鈴木 広樹
1 今回の適時開示
今回取り上げる適時開示は、クックパッド株式会社(以下「クックパッド」という)が平成29年2月9日に開示した「平成28年12月期決算短信」である。この連載で同社の開示を取り上げるのは2回目であり、【事例4】において同社が平成28年3月24日に開示した「代表執行役の異動に関するお知らせ」を取り上げた。
前回【事例13】で取り上げた株式会社あみやき亭の「平成29年3月期第3四半期決算短信」は、開示時期の早さにおいてすごい開示であったが、このクックパッドの開示は特にすごい開示というわけではない。
この開示で目を引くのは、業績予想に関する記載である。
サマリー情報の「3.平成29年12月期の連結業績予想(平成29年1月1日~平成29年12月31日)」には、次のように記載されている。
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