建設業が危ない!
労務トラブル事例集・
社会保険適用の実態
【第1回】
「社会保険加入の現状」
なりさわ社会保険労務士事務所 代表
特定社会保険労務士 成澤 紀美
1 建設業における社会保険未加入問題
建設業は、上位の工事発注元から下位の一人親方・職人まで、複数の下請構造となっており、末端になればなるほど小規模零細事業者・個人事業主となることから、労災保険・雇用保険・健康保険等の保険への未加入が多い業種といえる。
労災保険は、業務上での様々な事故が多いことから加入率も高いが、一方で、業務上の事故が発生した際には、保険料率が上がることを避けたいがために、元請事業者が下請事業者に自身の保険利用を強制するなどの不正もしばしば見受けられる。
2 建設国保とは
建設業の健康保険・厚生年金保険については、全国建設工事国民健康保険組合(以下「建設国保」)という制度がある。
これは全国の大工・とび・土木・造園・左官・板金などの建設工事業に従事する者が加入できる保険制度として、昭和45年6月に設立されたもので、通常の健康保険に比べると保険料が安いという特徴がある。
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