公開日: 2014/05/01 (掲載号:No.67)
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会社を成長させる「会計力」 【第9回】「グローバル連結経営の『深化』」

筆者: 島崎 憲明

会社を成長させる「会計力」

【第9回】

「グローバル連結経営の『深化』」

 

島崎 憲明

 

《Tweedie氏が説いたIFRSの有用性》

少々古い話になるが、2007年11月に東京で「第4回IOSCO(証券監督者国際機構)国際コンファレンス」が開催され、IFRS関連のパネルディスカッションで当時のIASB(国際会計審議会)議長Sir David Tweedieと同席したことがあった。

このパネルディスカッションには、財務諸表の作成者という立場で参加を要請された。
私は後にIFRS財団のトラスティに就任することとなったが、当時はIFRSについて深い知識があったわけではなかった。ただし、日本経団連では資本市場部会長を務めていたこともあり、我が国資本市場の国際競争力の観点から、会計基準の国際化と統一には強い関心があった。

パネルディスカッション本番の前夜、Tweedie氏と会食する機会があり、議長の大好物である“しゃぶしゃぶ”の鍋を囲み、“熱燗”の盃を交わしながらの会計談議に話は尽きなかった。

私からは住友商事の事業概要を説明したが、話が事業のグローバル展開に及ぶと、Tweedie氏は我が意を得たりという顔つきで、このような発言をされた。

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【第9回】

「グローバル連結経営の『深化』」

 

島崎 憲明

 

《Tweedie氏が説いたIFRSの有用性》

少々古い話になるが、2007年11月に東京で「第4回IOSCO(証券監督者国際機構)国際コンファレンス」が開催され、IFRS関連のパネルディスカッションで当時のIASB(国際会計審議会)議長Sir David Tweedieと同席したことがあった。

このパネルディスカッションには、財務諸表の作成者という立場で参加を要請された。
私は後にIFRS財団のトラスティに就任することとなったが、当時はIFRSについて深い知識があったわけではなかった。ただし、日本経団連では資本市場部会長を務めていたこともあり、我が国資本市場の国際競争力の観点から、会計基準の国際化と統一には強い関心があった。

パネルディスカッション本番の前夜、Tweedie氏と会食する機会があり、議長の大好物である“しゃぶしゃぶ”の鍋を囲み、“熱燗”の盃を交わしながらの会計談議に話は尽きなかった。

私からは住友商事の事業概要を説明したが、話が事業のグローバル展開に及ぶと、Tweedie氏は我が意を得たりという顔つきで、このような発言をされた。

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連載目次

筆者紹介

島崎 憲明

(しまざき・のりあき)

1969年住友商事株式会社入社。米国住友商事ニューヨーク駐在、住友商事主計部長を経て1998年取締役就任、2005年より代表取締役副社長執行役員、2009年特別顧問就任、2013年6月退任。2009年1月国際会計基準委員会財団(現IFRS財団)トラスティ就任、2013年6月末辞任。

これまでに経団連資本市場部会長、企業会計部会長、金融庁企業会計審議会委員、金融審議会委員・部会長代理を務める。

現在は、金融庁政策評価有識者会議委員、一般財団法人会計教育研修機構理事、日本証券業協会公益理事・自主規制会議議長などを引続き務める。2013年8月にIFRS財団アジア・オセアニアオフィスアドバイザー、日本公認会計士協会顧問に就任。

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