《速報解説》
金融庁、「IFRS適用レポート」を公表~
~任意適用企業69社から移行に伴うメリット、移行準備や移行コストなどをヒアリング~
公認会計士 松橋 香里
2015年4月15日に金融庁から「IFRS適用レポート」が公表された。本レポートについて、要点を解説する。
Ⅰ 本レポートの位置付け
本レポートは、2014年6月に閣議決定された『日本再興戦略』改訂2014に基づき、金融庁がIFRS任意適用企業の実態を調査した結果をとりまとめたものである。『日本再興戦略』では、IFRS任意適用の拡大促進のための施策の一つとして本レポートを位置付けており、移行に際しての課題への対応やメリット等を示すことによって、今後IFRSへの移行を検討している企業に資することが期待されている。
調査対象は2015年2月28日現在、IFRSの任意適用を公表した企業(適用予定を含む)69社であり、調査はアンケート及び直接のヒアリングにより行われている。
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