此の国にも『日本企業』!
【第10回】
「《モザンビーク》 水産資源のフロンティア開発に夢を託して
~ガルフ食品(株)~」
中小企業診断士 西田 純
〔今回の進出国〕
- 国名:モザンビーク共和国
- 面積:79.9万平方キロメートル(日本の約2.1倍)
- 人口:約2,583万人、人口増加率2.26%(2013年:世銀)
- 首都:マプト(人口約200.6万人、2013年:EIU)
- 民族:マクア・ロムウェ族など43部族
- 言語:ポルトガル語
- 宗教:キリスト教(41%)、イスラム教(17.8%)、原始宗教
- 主要産業:
(農林)とうもろこし、砂糖、カシューナッツ、綿花、たばこ、砂糖、丸太・木材
(漁)エビ
(工鉱)アルミ、石炭、天然ガス - GNI:152億米ドル(2013年:世銀)
- 一人当たりGNI:590ドル(2013年:世銀)
- 経済成長率:7.1%(2013年:世銀)
※外務省ホームページより
今回は、アフリカ南東部に位置するモザンビークでハマグリの加工を手掛けようとしているガルフ食品(株)をご紹介します。
〈水産資源で注目されるモザンビークへ〉
モザンビークといえば、独立戦争そして内戦を経験し、つい20年ほど前までは戦火の絶えない国として知られていたところで、筆者が知っていることといえば豊富な天然資源に依存した経済と、内戦の傷跡ともいえる地雷問題くらいの国でした。
日本から遠く離れたそんな国にどうして、と思って調べてみると、モザンビークにはガルフ食品(株)以外にもすでに日系の水産加工メーカー1社が進出しているとのこと。最近ではマグロが取れなくなった、あるいはサンマの資源が減少しているなど、水産国・日本にとって心配なニュースも少なくない中で、モザンビークは日本企業の活躍ぶりが目立つ進出先のようです。
〈モザンビークのハマグリを日本の食卓に〉
それでもどうしてまたモザンビークに?という質問に、同社代表取締役の加藤仁士さんは「現地ではハマグリの資源が豊富で、自社の技術が使えると考えたから」と回答してくれました。
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