公開日: 2016/04/21 (掲載号:No.166)
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IFRS第16号「リース」の要点と実務への影響 【第2回】「新基準の概要と実務への影響」

筆者: 松橋 香里

IFRS第16号「リース」要点実務への影響

【第2回】

「新基準の概要と実務への影響」

 

公認会計士 松橋 香里

 

4 新基準の概要

借手はリース開始日に原則として全てのリースをオンバランス処理しなければならない。ただし、短期リース及び少額資産のリースに関しては例外的にオフバランス処理が認められている。これに対し、貸手についてはIAS第17号から大きな変更はない。すなわち、リース取引をオペレーティング・リースまたはファイナンス・リースに分類し、それぞれに対して異なった会計処理を適用する。

以下、借手の会計処理を中心に解説する。

(1) リースの識別

リースとは、「資産を使用する権利を一定期間にわたり対価と交換に移転する契約又は契約の一部分」と定義される。IAS第17号のような、リスクと経済価値が貸手から借手に移転する程度に基づいたリースの分類は採用されない。

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IFRS第16号「リース」要点実務への影響

【第2回】

「新基準の概要と実務への影響」

 

公認会計士 松橋 香里

 

4 新基準の概要

借手はリース開始日に原則として全てのリースをオンバランス処理しなければならない。ただし、短期リース及び少額資産のリースに関しては例外的にオフバランス処理が認められている。これに対し、貸手についてはIAS第17号から大きな変更はない。すなわち、リース取引をオペレーティング・リースまたはファイナンス・リースに分類し、それぞれに対して異なった会計処理を適用する。

以下、借手の会計処理を中心に解説する。

(1) リースの識別

リースとは、「資産を使用する権利を一定期間にわたり対価と交換に移転する契約又は契約の一部分」と定義される。IAS第17号のような、リスクと経済価値が貸手から借手に移転する程度に基づいたリースの分類は採用されない。

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連載目次

「IFRS第16号「リース」の要点と実務への影響」(全2回)

筆者紹介

松橋 香里

(まつはし・かおり)

公認会計士

東証一部上場企業にて情報システムの企画開発に従事。公認会計士2次試験合格後、KPMG東京事務所(現 有限責任あずさ監査法人)に入所し、外資系企業を中心とした法定監査、SOX法対応支援業務等に携わる。
上場企業の経営企画部長、執行役員を経て、2009年ルミナス・コンサルティング株式会社を設立。
豊富な知識・経験を活かし、IFRSを中心としたアドバイザリー業務を行うとともに、会計を実務に落とし込んだ実践的な研修を提供。

【著書】
本当に使えるIFRS適用ガイド』清文社(2011年)

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