《速報解説》
「グループ監査における特別な考慮事項」の公表に伴い、
会計士協会が「監査ツール(実務ガイダンス)」を見直す改正
公認会計士 阿部 光成
Ⅰ はじめに
2024年6月13日付けで(ホームページ掲載日は2024年6月17日)、日本公認会計士協会は、「監査基準報告書300実務ガイダンス第1号「監査ツール(実務ガイダンス)」の改正」を公表した。
これにより、2024年3月21日から意見募集されていた公開草案が確定することになる。公開草案に対するコメントの概要及び対応も公表されている。
これは、監査基準報告書600「グループ監査における特別な考慮事項」(2023年1月12日改正)を受けたものである。
文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。
Ⅱ 主な改正内容
「《3.グループ監査における特別な考慮事項》」について、監査基準報告書600「グループ監査における特別な考慮事項」を受けた記載に改正されている。
次の様式についても大きく変更されている。
① グループ監査品質の管理と達成(様式1-1、様式2-4-1、様式2-4-2、様式13)
② リスクに基づくアプローチ(様式2-1、様式2-1付表、様式2-3、様式3-2-1、様式3-2-1別紙、様式8-2-1)
③ グループ監査人と構成単位の監査人の強固な双方向のコミュニケーション(様式11-1、様式11-2-1、様式11-2-2、様式11-2-2付表)
④ その他(様式10-1、様式10-2)
(了)