令和時代の幕開けに思い馳せる会計事務所経営 【第8回】「経営は経営者の仕事ではなくチーム全体の仕事」~会議で培うチームビルディング~(組織論④:チームビルディング編)
ラグビーワールドカップで日本中が熱を帯びる中、その準決勝の日に筆を進めています。
日本代表のリーチ・マイケル主将の「One Team」とともに、ラグビーの精神論を語る上で「One for All, All for One」という言葉をよく耳にします。
「1人はチームのために、チームは1人のために」という解釈がされていますが、実はフランスの作家である、アレキサンドル・デュマの小説「三銃士」の中で、主人公とその仲間の三銃士が発した誓いの言葉として出てきます。
諸説ありますが、「1人はチームのために、チームは1つの目的のために」が本来の意味だそうです。
そう考えると、ラグビーはグラウンドで闘う15名の選手一人一人に役割があります。
一人一人がその役割を果たすことで1つの目的である「勝利」を掴む、そう解釈してもよいのかもしれませんね。
〈小説〉『所得課税第三部門にて。』 【第26話】「2019年10月1日/消費税値上げ騒動」
所得課税第三部門にある壁時計は、午前9時10分を指している。
中尾統括官は、机の上に積んである確定申告書を見ながら、調査対象の選定を行っている。
「これ・・・どうしましょう?」
浅田調査官は、右手にゆうメールを握っている。
「?」
中尾統括官は、浅田調査官の顔を見る。
「なんだい・・・そのゆうメールは?」
中尾統括官は怪訝そうに、尋ねる。
「返信用の・・・ゆうメールです・・・」
浅田調査官は、そのゆうメールを中尾統括官の机の上に置く。
《編集部レポート》 プロフェッションジャーナル、TAINS6と連携へ
プロフェッションジャーナルは、2019年10月30日より一般社団法人日税連税法データベースが運営するTAINS6のシステムに組み込まれることとなり、TAINS6からの検索が可能となった。
裁判例や裁決例のデータベースとして、税理士実務になくてはならないTAINS6だが、このたびTAINSの検索の外部連携先として弊誌が加えられることが、第46回日税連公開研究討論会の会場で公表されていた。
令和時代の幕開けに思い馳せる会計事務所経営 【第7回】「マネジメントの醍醐味は人材育成にあり」~社員が辞めない、人が育つ組織作りとは~(組織論③:人材育成編)
未曽有の人材不足に直面し、そもそも採用の本来の目的を忘れていることはないでしょうか。
「面接時に見込んだ能力で、最高のパフォーマンスを仕事で発揮してもらうこと」
これが採用の本来の目的のはずなのに、どうも採用ばかりに躍起になってしまって、本末転倒の状態になってしまってはいませんか?
さらに、採用した社員がただ単に個のパフォーマンスのみを追求するような組織風土では、そもそも組織である必要すらありません。
組織とは様々な個性のある人達が、たった1つの目的を達成するために力を合わせるから「組織」というのではないでしょうか。
《編集部レポート》 第46回日税連公開研究討論会が札幌で開催
日本税理士会連合会(神津信一会長)は、第46回日税連公開研究討論会を札幌で開催した。
札幌での公開研究討論会の開催は15年ぶり。
〈小説〉『所得課税第三部門にて。』 【第25話】「保険契約の名義変更」
「・・・ところで、昨日、納税者から問い合わせがあったのですが・・・」
浅田調査官は急にメモ書き用紙をポケットから取り出して尋ねる。
「・・・同族会社の役員甲が退職することになって、これまで契約者を会社、被保険者を役員甲、死亡保険金受取人を会社とする終身保険に加入していたのですが、これを役員甲の退職金の一部として、現物支給(名義変更)するということなのです・・・」
浅田調査官は、一枚目のメモ書きを中尾統括官に見せる。
令和時代の幕開けに思い馳せる会計事務所経営 【第6回】「既成概念を覆して未曽有の人材不足を乗り切る」~事業戦略と組織戦略の融合性~(組織論②:採用編)
ところで、現在、先生の事務所の人手は足りていますか?
間違いなく言えることは、今までの採用戦略ではなかなか人を採用できないということです。
では、どのような戦略を取るべきか。
1つは「事業戦略」を見直すことで「組織戦略」を変更すること。つまり、既存の事業を見直し、人手に左右されないビジネスモデルを構築することです。
〈小説〉『所得課税第三部門にて。』 【第24話】「ペット保険と所得控除」
「そうか・・・」
中尾統括官は、昼休みに、新聞を読みながら頷く。
「何を熱心に読んでいるのですか?」
爪楊枝をくわえながら、浅田調査官は、新聞を覗く。
「ペットの保険・・・ですか・・・」
浅田調査官は中尾統括官の背後からつぶやく。
令和時代の幕開けに思い馳せる会計事務所経営 【第5回】「自身の“ものさし”が経営の邪魔をしていませんか」~リーダーに必要な条件とは~(組織論①:リーダーシップ編)
おそらく先生方もご存知でしょうし、私が大好きで尊敬する「マネジメントの父」と呼ばれるピーター・ドラッカー博士の著書『ポスト資本主義社会』より、上記の文章を引用させていただきました。
引用文からわかるとおり、今回のテーマは「組織論」、その中でも「リーダーシップ」についてお話させていただきます。
老コンサルタントが出会った『問題の多い相続』のお話 【第8回】「その相続対策、早計ではありませんか?」~相続増税と時代の流れで、変わる“優先順位”~
冒頭述べた相続税の税負担増になってから、特に富裕者層をはじめとして、節税対策により高い関心を示す情勢となってまいりました。
ただし、未だ大半の人たちは、
「自分だけはまだまだ死なない!」
「税金がかかるほど財産がない!」
と、極力(無理やり?)意識の外に置いている状態ではないでしょうか。
