《速報解説》
IFRS13号(公正価値基準)の定めを取り入れた
「時価の算定に関する会計基準(案)」等がASBJより公表される
~会計士協会も新基準案に対応した金融商品会計に関する実務指針等の改正(公開草案)を同時公表~
公認会計士 阿部 光成
Ⅰ はじめに
平成31年1月18日、企業会計基準委員会は、次のものを公表し、意見募集を行っている。
① 「時価の算定に関する会計基準(案)」(企業会計基準公開草案第63号。以下「時価算定会計基準案」という)
② 「棚卸資産の評価に関する会計基準(案)」(企業会計基準第9号の改正案。以下「棚卸資産会計基準案」という)
③ 「金融商品に関する会計基準(案)」(企業会計基準第10号の改正案。以下「金融商品会計基準案」という)
④ 「時価の算定に関する会計基準の適用指針(案)」(企業会計基準適用指針公開草案第63号。以下「時価算定適用指針案」という。)
⑤ 「四半期財務諸表に関する会計基準の適用指針(案)」(企業会計基準適用指針第14号の改正案。以下「四半期適用指針案」という)
⑥ 「金融商品の時価等の開示に関する適用指針(案)」(企業会計基準適用指針第19号の改正案。以下「金融商品時価開示適用指針案」という)
これは、国際会計基準審議会(IASB)及び米国財務会計基準審議会(FASB)が公正価値測定についてほぼ同じ内容の詳細なガイダンスを定めていることとの整合性を図るものである。
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