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《速報解説》 会計士協会、有価証券上場規程等の改正を受け決算短信等への監査・レビュー不要を会員向け文書で確認

筆者:阿部 光成

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《速報解説》

会計士協会、有価証券上場規程等の改正を受け

決算短信等への監査・レビュー不要を会員向け文書で確認

 

公認会計士 阿部 光成

 

Ⅰ はじめに

平成29年2月22日付け(ホームページ掲載日は2月27日)、日本公認会計士協会は、会員宛て文書として次のものを公表した。

  • 「株式会社東京証券取引所の決算短信・四半期決算短信の記載事項の見直しについて(決算短信・四半期決算短信に監査及び四半期レビューが不要であることの明確化)」

なお、文中、意見に関する部分は、私見であることを申し添える。

 

Ⅱ 主な内容

平成29 年2月10日付けで、株式会社東京証券取引所は、有価証券上場規程及び決算短信作成要領・四半期決算短信作成要領等(以下「作成要領等」という)の改正を公表している

作成要領等の4ページでは、〔決算短信等には監査等が不要であることについて〕の箇所において、次のように記載されている。

決算短信等の意義は法定開示に対する速報にあるということを踏まえて、監査等の終了を待たずに、「決算の内容が定まった」と判断した時点での早期の開示を行うよう、改めてお願いします。

決算短信等については、従来から、監査や四半期レビューの手続の終了を開示の要件とはしていないとのことである。

なお、会社法監査の終了後に決算短信を開示している会社が全上場会社の約4割、四半期レビューの終了後に四半期決算短信を開示している会社が約1割あるとのことである。

会員宛て文書では、決算短信等については、監査等の対象外であることから会社の責任において速報値として早期に開示を行うよう促し、監査人においては、会社法監査及び金融商品取引法監査について、より高品質な監査を実施するために十分な監査期間を確保した上で実施することが要請されている。

(了)

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筆者紹介

  • 阿部 光成

    (あべ・みつまさ)

    公認会計士
    中央大学商学部卒業。阿部公認会計士事務所。

    現在、豊富な知識・情報力を活かし、コンサルティング業のほか各種実務セミナー講師を務める。
    企業会計基準委員会会社法対応専門委員会専門委員、日本公認会計士協会連結範囲専門委員会専門委員長、比較情報検討専門委員会専門委員長を歴任。

    主な著書に、『新会計基準の実務』(編著、中央経済社)、『企業会計における時価決定の実務』(共著、清文社)、『新しい事業報告・計算書類―経団連ひな型を参考に―〔全訂版〕』(編著、商事法務)がある。

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