IFRSの適用と会計システムへの影響
【第3回】
「サブシステムへの影響(前編)」
公認会計士 小田 恭彦
-はじめに-
前回はIFRS導入時の会計システムへの影響のひとつである「複数元帳」について解説しました。
今回はそれ以外の会計システムへ影響について解説します。
会計システムとは
ここで改めて、「会計システム」の定義について少し触れたいと思います。
会計システムとは狭い意味では仕訳を登録して試算表や決算書を出力するシステムです。いわゆる「総勘定元帳システム」です。広い意味では総勘定元帳に加え以下のシステムを含みます。
◆「総勘定元帳システム」
試算表や決算書の作成、消費税の集計や部門別損益などの管理
◆「債権債務管理システム」
売掛金・買掛金をはじめとする取引先への債権債務の残高や評価の管理
◆「固定資産管理システム」
有形無形固定資産のリース資産の減価償却や評価の管理
◆「経費管理システム」
従業員の立替経費や資材や商品以外の一般経費の管理
◆「金融商品管理システム」
株式や債券などの取得や売却及び評価の管理
「システム」という表現以外に「モジュール」という言い方をします。ERPと呼ばれる統合型会計システムは1つのシステムの中に上記の各システムがラインナップされており、その場合に各システムのことを「総勘定元帳モジュール」「債権債務モジュール」などといいます。
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