公開日: 2015/04/30 (掲載号:No.117)
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『IFRS適用レポート』を受けて「IFRSの適用と会計システムの影響」を再考する

筆者: 坂尾 栄治、小田 恭彦

『IFRS適用レポート』を受けて

「IFRSの適用と会計システムの影響」を再考する

 

公認会計士 坂尾 栄治
公認会計士 小田 恭彦

 

「IFRS適用レポート」の公表を受けて

2014年6月24日に閣議決定された「『日本再興戦略』改訂2014」において、「IFRSの任意適用企業がIFRS移行時の課題をどのように乗り越えたのか、また、移行によるメリットにどのようなものがあったのか、等について、実態調査・ヒアリングを行い、IFRSへの移行を検討している企業の参考とするため、『IFRS適用レポート(仮称)』として公表するなどの対応を進める。」とされたことを受けて、2015年4月15日に金融庁より「IFRS適用レポート」が公表されました。

当該レポートでは、IFRSの任意適用企業(適用予定企業を含む)69社へのアンケート(回答企業は65社)および28社に対してのヒアリングに基づくIFRSへの移行に際しての課題や対応へのメリットについてとりまとめられていますので、レポートの内容を受けて、以前に本誌上で連載した「IFRSの適用と会計システムの影響」の内容を再考してみようと思います。

 

IFRSを適用するメリット レポートP4

「IFRSの適用と会計システムの影響」【第1回】では、「IFRSをめぐる現状」としてIFRSを適用するメリットについて大きくは以下の3つがあると考えられる旨記述しました。

1.グローバルマネーの呼び込み

2.自社に有利な会計処理の適用

3.連結財務諸表作成やグループ経営管理の効率化

「IFRS適用レポート」では、IFRSの任意適用を決定した理由又は移行前に想定していた主なメリットについて以下の項目から選択する形で解答を求めており、IFRSの任意適用を決定した理由又は移行前に想定していた主なメリットとして1位に順位付けした項目別の回答数は以下のようになります。

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『IFRS適用レポート』を受けて

「IFRSの適用と会計システムの影響」を再考する

 

公認会計士 坂尾 栄治
公認会計士 小田 恭彦

 

「IFRS適用レポート」の公表を受けて

2014年6月24日に閣議決定された「『日本再興戦略』改訂2014」において、「IFRSの任意適用企業がIFRS移行時の課題をどのように乗り越えたのか、また、移行によるメリットにどのようなものがあったのか、等について、実態調査・ヒアリングを行い、IFRSへの移行を検討している企業の参考とするため、『IFRS適用レポート(仮称)』として公表するなどの対応を進める。」とされたことを受けて、2015年4月15日に金融庁より「IFRS適用レポート」が公表されました。

当該レポートでは、IFRSの任意適用企業(適用予定企業を含む)69社へのアンケート(回答企業は65社)および28社に対してのヒアリングに基づくIFRSへの移行に際しての課題や対応へのメリットについてとりまとめられていますので、レポートの内容を受けて、以前に本誌上で連載した「IFRSの適用と会計システムの影響」の内容を再考してみようと思います。

 

IFRSを適用するメリット レポートP4

「IFRSの適用と会計システムの影響」【第1回】では、「IFRSをめぐる現状」としてIFRSを適用するメリットについて大きくは以下の3つがあると考えられる旨記述しました。

1.グローバルマネーの呼び込み

2.自社に有利な会計処理の適用

3.連結財務諸表作成やグループ経営管理の効率化

「IFRS適用レポート」では、IFRSの任意適用を決定した理由又は移行前に想定していた主なメリットについて以下の項目から選択する形で解答を求めており、IFRSの任意適用を決定した理由又は移行前に想定していた主なメリットとして1位に順位付けした項目別の回答数は以下のようになります。

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連載目次

筆者紹介

坂尾 栄治

(さかお・えいじ)

公認会計士・税理士

一般事業会社で、SEとしてシステム設計・開発に従事した後、あずさ監査法人にて監査に従事。その後、株式会社ジェクシードの設立に参画し取締役に就任。大手企業を中心に50社以上の連結システムの導入に携わる。
連結決算を中心とするシステム開発やシステム導入、経理部門や購買部門の業務改善、内部統制の構築、評価といった領域でのコンサルティングを行う。

・株式会社アップライト 代表取締役
・株式会社レイヤーズ・コンサルティング バイスマネージングディレクター
・特定非営利活動法人日本IT会計士連盟 代表理事
・日本公認会計士協会IT委員会委員、日本公認会計士協会東京会コンピュータ委員会委員長
を歴任

【著作】
『会計士さんの書いた情シスのためのIFRS』共著(翔泳社)


小田 恭彦

(おだ・やすひこ)

公認会計士・税理士

大手監査法人で会計監査や株式上場支援、原価計算、予算制度設計など各種コンサルティング業務に従事。その後SAP、IFS ApplicationsなどERPシステムのコンサルタントとして50社以上の企業のシステム導入やそのマネジメント及びシステム導入を通じた業務改革コンサルティング業務などに携わる。

グランバレイ株式会社 取締役
-グランバレイソリューションズ株式会社 代表取締役
小田公認会計士税理士事務所代表
特定非営利活動法人日本IT会計士連盟 監事
-日本公認会計士協会東京会コンピュータ委員会 委員長を歴任

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