メンタルヘルス不調と労災
【第1回】
「メンタルヘルス不調者の増加と企業の責任」
社会保険労務士 井下 英誉
はじめに
これから全5回にわたり、「メンタルヘルス不調と労災」というテーマで、昨今話題になっているメンタルヘルスについて、企業が知っておくべき現状や企業活動への影響を解説し、対策のヒントを紹介する。
1 精神障害による労災申請・認定が増加している!?
図表1は精神障害に係る労災請求・決定件数の年別推移であるが、多少の増減はあるものの、この5年間、請求件数、支給決定件数共に増加の傾向にある。
特に平成24年の支給決定件数は大幅に増加しているが、これは後で解説する「心理的負荷による精神障害の労災認定基準」が定められた影響が大きいと考えられる。
図表1 精神障害に係る労災請求・決定件数の推移
(厚生労働省資料より)
2 なぜ、労災申請・認定は増加しているのか?
労災申請・認定の増加の原因を考えるうえで、まず注目しなければいけないのが、我が国の自殺者の問題である。
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