残業代の適正な計算方法
【第4回】
「残業単価の考え方」
社会保険労務士 井下 英誉
1 はじめに
本連載の第1回で、下記のように、残業代を正しく計算するためには「残業時間」と「残業単価」を正しく算出しなければならないことをお伝えした。
[残業代] = [残業単価] × [残業時間]
そのうち、「残業時間」の算出については、第1回から第3回までで取り上げたので、今回は「残業単価」について解説する。
2 残業単価の算定基礎賃金
残業単価(残業1時間当たりの時間外割増単価)は、「時間単価×割増率」で算出されるが、まずは時間単価を算出する際に、何を算定基礎賃金に含めるかを正しく理解する必要がある。
この算定基礎賃金については労働基準法による規制があり、使用者の裁量で残業単価を決定することはできない。
具体的には、算定基礎賃金から除外できるのは、以下の賃金だけである。
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