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社外取締役の教科書 【第10回】「社外取締役としての法的責任(その2)」 栗田 祐太郎 – 税務・会計のWeb情報誌『プロフェッションジャーナル(Profession Journal)』|[PROnet|プロネット]
公開日: 2015/10/29 (掲載号:No.142)
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社外取締役の教科書 【第10回】「社外取締役としての法的責任(その2)」

筆者: 栗田 祐太郎

社外取締役教科書

【第10回】

「社外取締役としての法的責任(その2)」

 

クレド法律事務所
駒澤大学法科大学院非常勤講師
弁護士 栗田 祐太郎

 

1 取締役が法的責任を問われた具体例

前回の総論的まとめを踏まえ、今回は、これまでに(社外)取締役の法的責任が実際に問題となった具体例や問題となり得るケースにつき説明したい。

 

2 経営責任の有無が争いとなった具体的ケース

前回説明した通り、取締役が「何かをしたこと」についての法的責任が問われるケースにおいては、善管注意義務が認定されるか否かは、いわゆる「経営判断の原則」を満たしているかにより判定される。

会社運営をめぐる経営判断は、企業活動に伴い大なり小なり無数に存在する。

その中で、以下で取り上げるのは、上場企業等比較的規模が大きい会社における、法的・経済的に見ても重要な意思決定の正当性が争われたケースである。

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【第10回】

「社外取締役としての法的責任(その2)」

 

クレド法律事務所
駒澤大学法科大学院非常勤講師
弁護士 栗田 祐太郎

 

1 取締役が法的責任を問われた具体例

前回の総論的まとめを踏まえ、今回は、これまでに(社外)取締役の法的責任が実際に問題となった具体例や問題となり得るケースにつき説明したい。

 

2 経営責任の有無が争いとなった具体的ケース

前回説明した通り、取締役が「何かをしたこと」についての法的責任が問われるケースにおいては、善管注意義務が認定されるか否かは、いわゆる「経営判断の原則」を満たしているかにより判定される。

会社運営をめぐる経営判断は、企業活動に伴い大なり小なり無数に存在する。

その中で、以下で取り上げるのは、上場企業等比較的規模が大きい会社における、法的・経済的に見ても重要な意思決定の正当性が争われたケースである。

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連載目次

筆者紹介

栗田 祐太郎

(くりた・ゆうたろう)

弁護士
クレド法律事務所 パートナー弁護士(東京弁護士会所属)

複雑に利害が対立する相続・労働・契約紛争につき、これまで数多く取り扱う。示談交渉のほか、調停・審判・民事訴訟等の各種法的手段を効果的に利用しながら依頼者の納得いく解決を目指す姿勢に、感謝の声が寄せられることも多い。(元 駒澤大学法科大学院 非常勤講師(家事紛争法実務)〔在職期間:2013年9月~2019年8月〕)

【主な著書】
税理士が知っておきたい「認知症」と相続・財産管理の実務』(清文社)
平成25年9月改訂 Q&A遺産分割の実務』(共著、清文社)等

 

関連書籍

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