〔検証〕
適時開示からみた企業実態
【事例45】
アスクル株式会社
「(暫定)指名・報酬委員会「報告書」等および独立社外取締役候補者による「抱負文」に関するお知らせ」
(2020.2.6)
公認会計士/事業創造大学院大学准教授
鈴木 広樹
1 今回の適時開示
今回取り上げる適時開示は、アスクル株式会社(以下、「アスクル」という)が2020年2月6日に開示した「(暫定)指名・報酬委員会『報告書』等および独立社外取締役候補者による『抱負文』に関するお知らせ」である。別紙として、(暫定)指名・報酬委員会による「報告書」、「アスクルのコーポレートガバナンス上の課題についての基本姿勢」、独立社外取締役候補者による「抱負文」が添付されている。
本連載の【事例39】で述べたとおり、同社は、2019年8月開催の定時株主総会以後、独立社外取締役が不在となっていたため、2019年9月12日に(暫定)指名・報酬委員会を設置し(同日に「(暫定)指名・報酬委員会の設置および同委員の選任について」を開示)、同委員会が独立社外取締役の候補者を探していた。今回、その候補者が揃ったというのである。
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