〔検証〕
適時開示からみた企業実態
【事例49】
RIZAPグループ株式会社
「2020年3月期決算短信〔IFRS〕(連結)」
(2020.6.10)
公認会計士/事業創造大学院大学准教授
鈴木 広樹
1 今回の適時開示
今回取り上げる適時開示は、RIZAPグループ株式会社(以下「RIZAP」という)が2020年6月10日に開示した「2020年3月期決算短信〔IFRS〕(連結)」である。本連載で同社の開示を取り上げるのは、【事例31】【事例36】に続いて3回目となる。
今回取り上げるのは2020年3月期の決算短信だが、親会社の所有者に帰属する当期利益(同社はIFRS適用会社)を見ると、マイナス6,046百万円とされており、前期に続いて赤字である。
2 辞めるのでは?
【事例36】で触れたとおり、RIZAPの代表取締役社長の瀬戸健氏は、2020年3月期が赤字の場合、辞めると宣言していた。ということは、辞めるのだろうか。現在のところ、同社から代表者の異動に関する開示は出されていない。
同社は、決算短信の開示日の前日である2020年6月9日に「役員報酬自主返上の継続に関するお知らせ」を開示したのだが、そこに瀬戸氏のコメントが記載されている。その中には次のような記載がある。
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