公開日: 2013/11/21 (掲載号:No.45)
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鵜野和夫の不動産税務講座 【連載8】「路線価図の読み方(5)」

筆者: 鵜野 和夫

鵜野和夫の不動産税務講座

【連載8】

路線価図の読み方(5)

 

税理士・不動産鑑定士 鵜野 和夫

 

(一) 私道
―不特定多数の通行の用に供されているものは非課税だが


前回は、相続税の評価で、宅地が道路に接しているか、また、その道路と宅地との関係で、どのような評価減がされるか、という解説をうかがいましたが、その道路を私有している場合の、その道路そのものは課税されないのですね。

税理士
私道の評価ですね。
これは、その私道が、どのように使われているかによって、課税されたり、課税されなかったりします。


えっ、道路でも課税されることがあるのですか。

税理士
まず、図表1に掲げたように、公道から、反対側の公道に通じているような「通抜け道路」で、「不特定多数の者の通行の用に供されている」私道は評価しない、すなわち、課税しないとされています。
こういう私道は、道の両側の宅地の所有者が、宅地の前面の部分を区分けして所有していたり、また、宅地造成用地などでは共有している場合などに、よく見られますね。
また、両側の宅地が借地で、私道だけ所有しているケースも見られます。

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【連載8】

路線価図の読み方(5)

 

税理士・不動産鑑定士 鵜野 和夫

 

(一) 私道
―不特定多数の通行の用に供されているものは非課税だが


前回は、相続税の評価で、宅地が道路に接しているか、また、その道路と宅地との関係で、どのような評価減がされるか、という解説をうかがいましたが、その道路を私有している場合の、その道路そのものは課税されないのですね。

税理士
私道の評価ですね。
これは、その私道が、どのように使われているかによって、課税されたり、課税されなかったりします。


えっ、道路でも課税されることがあるのですか。

税理士
まず、図表1に掲げたように、公道から、反対側の公道に通じているような「通抜け道路」で、「不特定多数の者の通行の用に供されている」私道は評価しない、すなわち、課税しないとされています。
こういう私道は、道の両側の宅地の所有者が、宅地の前面の部分を区分けして所有していたり、また、宅地造成用地などでは共有している場合などに、よく見られますね。
また、両側の宅地が借地で、私道だけ所有しているケースも見られます。

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連載目次

筆者紹介

鵜野 和夫

(うの・かずお)

不動産鑑定士・税理士

昭和5年 東京に生まれる
昭和30年 一橋大学社会学部卒業
昭和36年 フジタ工業株式会社(現:フジタ)入社。経理・原価管理・PC工場経営・住宅販売・都市開発等の業務を担当し、昭和58年3月同社退職
不動産鑑定士・税理士事務所開設
東京税理士会・税務会計学会常任委員、(社)日本不動産鑑定協会調査研究委員会小委員長・同東京会幹事・実務相談室委員長・研修委員会委員、国土庁土地鑑定委員会鑑定評価員、日本大学・新潟大学等の非常勤講師などを歴任
現:資産評価政策学会監事、日税不動産鑑定士会研修委員長

【ホームページ】
http://www5b.biglobe.ne.jp/~unokazuo/

【著書】
相続税・贈与税の大改正と小規模宅地特例の税務対策
不動産の評価・権利調整と税務
コンサルティングを行う実務家のための 必携不動産税務
『等価交換方式の計画・運用・税務』
『不動産有効利用のための都市開発の法律実務』
『〈最新増補版〉例解・不動産鑑定評価書の読み方』
『Q&A新土地税制の詳解』
『土地建物の節税対策』
『土地建物の相続・贈与対策』
『不動産利用の法律』
『土地譲渡益重課制度の適用除外の手引き』
『不動産鑑定評価Q&A』(共編著)
『定期借地権の法律・鑑定評価・税務』(共著)
『第6版・特殊な画地と鑑定評価』(共著)
『新版 特殊な権利と鑑定評価』(共著)
『日照権問題解決の理論と実務』(共著)
『不動産をめぐる現代財産権の法律と評価』(共著)
『鑑定評価のフロンティア』(共著)
『空中権・土地信託・抵当権』(共著)
『不動産税務手帳』(監修)(以上、清文社)

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